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[3]アイランドシティ
 現在、博多湾東部海域に埋立造成中の人工島で、総面積は401.3ha。将来の港湾貨物の増加や船舶の大型化などに対応した最新鋭の外内貿コンテナターミナルなどの港湾施設の整備、深刻化している福岡市東区和白地域の交通渋滞の緩和をはじめとした福岡市東部地域の交通体系の整備、新しい産業の集積拠点の形成、快適な都市空間の形成などを目的に整備が進められている。
*アイランドシティコンテナターミナル
 アイランドシティのふ頭用地には、外貿コンテナターミナルが3バース整備される。これらのコンテナバースは水深15〜14m、全長1030mで、そのうち1バースが平成15年度に供用開始の予定である。このバースは水深14m、長さ330mで、年間取扱能力20万TEU以上となっている。残りの外貿コンテナターミナル2バースは、いずれも水深15m、長さ350mの計画で、早期供用を目指して整備を進めていく予定である。
 また、外貿コンテナターミナルの直背後には物流関連用地の整備を進めており、ターミナル供用後の平成16年度を目途に分譲開始の予定である。
 なお、九州自動車道と直結している福岡都市高速道路をアイランドシティ外貿ターミナルの直近まで導入する予定となっており、九州道の福岡ICまでの距離は約10km、所要時間は10分以内となる。
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アイランドシティ住宅地イメージ
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アイランドシティイメージ
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アイランドシティ高層住宅イメージ
[4]旅客航路
 博多港の旅客輸送の拠点は博多ふ頭と中央ふ頭で、ともに都心部に位置している。船舶乗降者数は年間約198万人、特に国際旅客数は5年連続で日本一であり、平成12年は年間40万人を突破した。
 博多港は3航路の国際旅客定期航路を有し、中央ふ頭の博多港国際ターミナルから発着している。まず、ジェットフォイルのビートル(二世・三世)・ジェビは、JR九州と韓国国有鉄道の共同運航で、週最大56便、わずか2時間55分で韓国・釜山を結んでいる。国際フェリー航路としては、カメリアラインがあり、週3便、約14時間で韓国・釜山を結んでいる。さらに、豪華客船クルーズとして、マレーシアのスタークルーズ社のスーパースター・トーラスが博多港を母港としており、韓国・釜山(夏期は上海まで)の、週3便のクルーズを運航している。
 国内旅客航路は、6航路が博多ふ頭旅客ターミナルを中心に発着している。その内訳は、壱岐・対馬航路のフェリー1航路・日4便及びジェットフォイル1航路・日6便、比田勝(対馬)へのフェリー1航路・日1便、福江(五島)へのフェリー1航路・日1便、直江津(新潟)へのフェリー1航路・週3便、那覇へのフェリー1航路・週1便となっている。
 また、福岡市営渡船が福岡市の離島航路として、博多ふ頭旅客ターミナルから志賀島(日18便)、海の中道(日5便)、玄海島(日7便)へ、福岡市西区の姪浜市営渡船場から能古島(日最大23便)、小呂島(日1〜2便)への渡船を運航している。なお、海の中道へは、福岡市早良区のマリゾンから、民間事業者が日15便のマリンライナーを運航している。
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博多ふ頭
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博多港国際ターミナル








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