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4.造船業の現状
1)新造船
 新造船は、生産設備及び技術面から、国際競争力は弱く、国内向けの漁船及び官庁船を建造する程度です。
 漁船の設計及び建造は自国でできますが、写真-1のとおり、ブロック建造ができず、木船建造方式によっているため、工期が長く、今後、日本等からブロック建造を学ぶ必要があります。
 官庁船については、設計は、欧州及びオーストラリアから支援を得て、写真-2のような高速巡視船(長さ35M、速力28ノット)を建造しています。
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写真-1 木造建造方式による鋼船建造
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写真-2 高速巡視船
2)修繕
 修繕は、タイ国籍の75%程度の船舶を修繕しており、ほぼ自国船の修理を実施できる能力があります。これは、1985年にJICA開発調査で、大規模修繕ヤードのF/Sを実施され、日本の造船所からの出資等により設立されたタイ最大のドックUni-Thaiの貢献によるところが大であります。
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写真-3 Uni-Thai 造船所の全景
3)水上Office等
 1998年に、ASIMAR造船所が、自社の事務所用として写真-4の建物を建造し、冷房完備の快適なOfficeとして使用されています。このような水上建造物の市場開拓も行っております。
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写真-4 水上Office








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