第2章 研究の内容
2.1基図情報データ整備・編集
2.1.1概要
前年度までの基図データには、入力地名が少なく、拡大表示したとき地名が全く表示されずどこを表示しているのか判りにくいため航海上参考となる航路標識等の名称、地名(港名、漁港名、岬、鼻、岩、浅瀬、瀬棚等)を整備・編集することとした。
2.1.2航路標識名称等データ整備
当初ENCデータから名称を取得することを検討したが、件数が多いのでその中から選択して取得する基準がデータ上にはなく、人間が選択することが困難なため、協会作成の指示原稿をもとに数値化を行った。
数値化の項目は、航路標識漢字名称、ローマ字表記、灯質等の3項目とした。
数値化の対象は、5海域(東京湾及び付近、伊勢湾及び付近、瀬戸内海東部、瀬戸内海中部、瀬戸内海西部)とした。
ローマ字表記について当初訓令式としたが、作業部会において現在はヘボン式が一般的と指摘がありヘボン式に変更することとした。また、委員会の中で光達距離・高さも入れたほうが良いとの指摘があり灯質の後に項目を追加した。
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2.1.3地名等データ整備
地名の整備については、協会作成の指示原稿をもとに数値化を行った。
整備したデータの内容は、以下の通りである。
・海図の縮尺に応じ2種類の地名データを作成した。
(但し瀬戸内海については、2つの縮尺で作成できるだけの海図が存在しないため、1種類の縮尺で作成した。)
・ローマ字表記に付いては、海図に表記されていないものは省略した。
・数値化の項目は、漢字名称、ローマ字表記の2項目とした。
・データフォーマットは、ERCテキストデータ形式の地名データと同じとした。
2種類の地名データを作成した理由は、縮尺により同じ地名でも表示する位置が違うので、ファイルを別けることでファイル事体の表示切り替えで、同じ地名の縮尺による位置の違いを表現できるためである。
数値化の対象は、5海域(東京湾及び付近、伊勢湾及び付近、瀬戸内海東部、瀬戸内海中部、瀬戸内海西部)とした。