[55] き裂伝播解析に基づく疲労設計法に関する研究
寺井幸司(阪大院)
冨田康光, 橋本聖史, 大沢直樹(阪大)
王 業宏(阪大院)
著者らの提案している疲労設計法と現行の疲労設計法をシミュレーションによって比較した。その結果現行の疲労設計法では求めることのできなかった疲労寿命のばらつきを, 著者らの疲労設計法では求めることができた。またこの新しい疲労設計法に基づき初期設計のみならず, 残余寿命の推定にも用いることのできる疲労強度線図を作った。
疲労強度線図
[56] 結晶弾塑性有限要素法を用いた疲労き裂形成機構に関する研究(その4)
大沢直樹, 冨田康光, 橋本聖史(阪大)
山鹿伸幸(三菱重工), 安永 亮(阪大院)
前報で提案した, 林立転位を硬化の主要因とした転位モデルを改良し, 単一すべり方位でも実在材料の繰返し硬化挙動を表現できる転位モデルを開発した。そして, 開発したモデルを結晶弾塑性有限要素法に組みこみ, 数値実験によって等塑性歪振幅負荷をうける面心立方単結晶の塑性変形局材化過程を調べた。