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[49] 生産計画情報の段階的詳細化の表現に関する研究
青山和浩, 武市祥司, 野本敏治(東大)
藤井基史(名村造船)
 
 組立手順の自動生成システムや最適なスケジューリングなど, 生産計画を支援する様々なシステムが構築されている。しかし, 生産計画全体を統合的に支援するとは言い難く, 生産計画における様々な情報処理の統合化が期待される。本研究では, 計画者が効率的かつ有効に生産計画を立案することを可能とするために, 生産計画における情報処理プロセスに着目し, 時間の経過とともに段層的に情報が生成される特徴を考慮した生産計画支援システムの枠組みを議論する。


段階的に生産計画情報を詳細化することによる生産計画の統合化
[50] 線状加熱における燃焼流場から鋼板への熱移動に関する研究(その3)
冨田康光, 大沢直樹, 橋本聖史(阪大)
新海信隆(ビューロベリタスジャパン)
澤村淳司, 杉山圭一(阪大院), 坪内大泉(長菱設計)
出口祥啓, 山浦剛俊(三菱重工)
 
 トーチを線状に移動させた時の, ガス温度分布の過渡変化を高性能LIF装置により計測した。その結果, 線状加熱時のトーチを中心としたガス温度分布は, 鋼板温度上昇の影響を受けず時間で不変で, トーチ速度によらず点加熱時のものと同一であるとみなせることが分かった。この事実に基づいて, 線状加熱作業のみならず撓鉄作業全般に応用できる, 新しい入熱推定法を提案した。

[51] 線状加熱における衝突噴流火炎場の燃焼解析法に関する研究
澤村淳司, 冨田康光, 大沢直樹, 橋本聖史(阪大)
新海信隆(BUREAU VERITAS JAPAN)
 
 衝突噴流火炎場の燃焼現象は依然解明しておらず, 現行の燃焼モデルで衝突噴流火炎場が推定できるもわかっていない。そこで, 既存の燃焼モデルのうち, 比較的解析の容易なモデルを用いた計算で, どの程度, 複雑な衝突噴流燃焼場計算の現象を予測できるかを調べるため, 点加熱実験による火炎温度分布と2種の燃焼モデルを用いた計算結果と比較した。そして, 衝突噴流場での各燃焼モデルによる温度場の違いを示し, 衝突噴流場の燃焼状態に関しての考察をおこなった。

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Experimental temperature distribution of methan gas premixed flame compered with prediction
[52] 平均応力影響を考慮した疲労強度評価法
山本規雄(NK), 松岡一祥(海技研)
 
 従来, 溶接部には材料の降伏応力に近い大きな溶接残留応力が存在するので, 構造的な平均応力の疲労強度へ及ぼす影響は無視できるとされてきた。しかし, 実際に経験される疲労損傷の発生傾向は, 構造的な平均応力の影響を受けていると考えられる。そこで, 修正MIL-HDBK-5D法に基づく等価応力により, 設計時に平均応力影響を考慮に入れた評価が行えるよう定式化を行った。この評価手法を, 過去に経験されたSHVLCCの船側縦通肋骨の疲労損傷に対する評価に適用した結果, 実際の疲労損傷の発生傾向を良好に説明できること, および, 従来広く用いられてきた設計S-N線図を適用する際に, 本手法に基づく評価を行うことにより疲労強度判定を有効に行えることを確認し

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累積疲労被害度の評価結果
(左:平均応力考慮せず, 右:平均応力考慮)








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