私は見ていて「よかったな」と。「よかったな」というのは失礼ですけれども、苦しみから解放されたなと。その途端でっかいお医者さんがいらっしゃって、そのおばあさんの上に馬乗りになって心臓マッサージをドンドンとおやりになる。そうするとまた生き返られるっていうんでしょうかね、心臓が動いて。しばらく注射をボンとうたれたりして、「いやあ、おばあさん気の毒に」と思いましたね。結局もういっぺんっていうことはありませんから、一度ぐらいそれが繰り返されたかな。家族のかたは出たり入ったりしていました。「ご臨終」って言われるから入ってきて、また心臓動くもんだから、「しばらくあっちの部屋で待っていてください」って。それを見ていまして、人間の尊厳っていうのでしょうか、死というものが本当にどういうものかななんてつくづく思いました。
今申し上げたこの経験と、「死というのは」ということは、もう一つ大事な「今を生きる」ということにはつながっていかないかもしれません。僕なんかまだうまくつなげないんです。今日、日野原先生、柏木先生のお話を聞いていただいて、ぜひこういったことをつないで、とにかく「今を生き、明日に」、こんな感覚を大きくしていただいたらなと思います。今日は本当にありがとうございました。ぜひいい時間をお過ごしください。それからまたこんなことを言いますけれども、ぜひ競艇場ご愛顧ください。終わります。
司会:津市長、近藤康雄様からご挨拶をいただきました。ありがとうございました。