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大変いい方向に進んでいるのではないかと思いますが、今日は高名な日野原重明先生、先生はもうすでに90歳でいらっしゃいますが、皆さんもうお聞きになったかもわかりませんが『葉っぱのフレディ』という童話が日本でもベストセラーになっておりますが、これは葉っぱが芽を吹いて、そして冬に枯れ落ちていくまでの一生を通じまして、人間の死というものを家族で会話をし、考えるというものでございますが、それを日野原先生が舞台化なさいまして、しかもご自身もそれに出演をなさっていらっしゃいまして、この夏休み中あちこちの舞台に立たれるわけです。私の知っている限り90歳を超えた舞台俳優というのは先生お一人ではないかと思います。後ほどお話をおうかがいしますが、日本の医学教育そして世界的な臨床医としてご活躍でございます。また、柏木先生は、ご承知のようにホスピス運動、ホスピスのあり方について先駆的な役割を果たしてこられた方でございます。この二人の先生の日程を調整するというのは、実はなかなか困難なことでございましたけれども、大変運良くこちらでこれが開催をされることになったということは、主催者にとりましても大変うれしいことでございます。生きとして生きるものすべてが平等に与えられていることは死でございます。誰も逃れることができないことでございます。どうかひとつ、今日お二人の先生の講演とその後のパネルディスカッションをお聞きになりまして、一人ひとりの皆様方が死というもの、私たちはともすれば恐怖心が先に立ち、そしてできることならあまり見たくない、考えたくないというテーマではございますけれども、皆様方は正面からこれを受け止めてこれに参画をされたということに心から敬意を表したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

司会:日本財団理事長、WHOハンセン病征圧特別大使・笹川陽平よりご挨拶申し上げました。

 

 

 

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