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(9) 容器を越流水槽に入れる。

(10) 越流水槽に注水する。透水用延長カラーには注水しない。

(11) 供試体の底から透水して供試体上部に水が達するまで待つ。

(12) 透水のため、延長カラーに注水する。

(13) 越流水槽からの流出が定常状態に達するまで待つ。

(14) 越流水槽からの流出率を三回計測する。

(15) 供試体の水分値を測定し、飽和度を計算する。

供試体からの排水が有意な場合、即ち、試料が粗い場合は、ステップ15は除外してよい。

供試体の寸法を表11に示す。

 

表11 供試体の大きさ

065-1.gif

 

各試料の透水性に大きな差があることから、越流水槽の排水開始から透水性の測定開始までの時間、および測定開始から終了までの時間を、試料の透水性により変更した。

各試料における測定開始時間と測定開始から終了までの時間を表12に示す。

 

表12 計測時間及び計測開始時間

065-2.gif

 

5.2 試験結果

試験結果を表13に示す。

 

表13 透水性試験結果

065-3.gif

注1:ダルシー数 即ち透水性の係数は、以下の式により計算する。

kT=(L・Q)/(h・A・t)

ここで kT:温度“T”におけるダルシー数

L:供試体の高さ

Q:時間“t”における流出量

h:水頭

A:供試体の断面積

t:測定時間

 

Nickel Slagの透水性は、試験した他の物質と比較して、かなり高いと言える。また、Iron Conc.とGalenaの透水性は、Copper Conc.及びZinc Conc.、即ち典型的な液状化物質と比較して高いと言える。

 

 

 

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