日本財団 図書館


5 透水性試験

5.1 試験方法の概要

透水性は液状化特性に関係する基本的物性値の一つである。各試料の透水性は、JIS A1218(1998)「土の透水性試験方法」に基づき、参考として日本が測定した。試験は、図6に示す定水位状態で行った。

 

064-1.gif

図6 透水性試験

 

容器の底には、多くの穴がある。ふたの役目をするポーラスストーンと濾紙は、透水性計測への影響を考慮して使用せず、供試体の底には単に金属メッシュを置いた。供試体は、乾燥した試料を用いてプロクター/ファガベリ試験の締固め方法で形成し、供試体内の空隙は下部からゆっくりと注水することにより水で満たした。試験方法は以下のとおり。

(1) 「Oリング」を使用して容器を組み立て、内部の底に金属メッシュ(メッシュサイズ:106μm)を置く。

(2) 容器の空質量を測定する。(上部の延長カラーを除く)

(3) 締固めのために延長カラーを設置する。

(4) 乾燥試料を容器に入れ、プロクター/ファガベリ試験の締固め方法に従いタンピングする。(5層、各層ハンマー(落下質量350g、落下高さ0.2m)25回落下)

(5) 締固め用延長カラーを取り外す。

(6) ストレートエッジを使用し、容器の上縁に沿って試料をカットし、余分な試料を取り除く。

(7) 供試体入り容器の重量を測定し、供試体の乾燥重量、嵩密度、間隙比を計算する。

(8) 透水用延長カラーを「Oリング」を使用して容器上部に設置する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION