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14 船員は、現在においてもしばしば鉱物精鉱の特性に係わる水分値に関する不十分かつ信頼性の乏しい荷送人からの情報に直面する。船員は、この場合BCコードパラ8.3に推奨されている補助的方法又は幾分逸脱した方法により液状化の危険性を判定する。この推奨される方法でさえ、安全性について疑問を呈する。

15 鉱物精鉱の液状化した場合の挙動及び船舶の復原性に対する前兆は、船員及び関係者の意見によれば、自由水の効果に極めて近いと言われている。この考え方は、多くの場合において適切であるが、周知の液状化のメカニズムを十分に反映していない。今回の事故のケースは、船倉底部に位置する層において圧密され、貨物の空隙が完全に水分により満たされた湿性鉱物精鉱は、積載区域に傾斜が存在すれば飽和した層の上をスライドし得ることを示している。上部の層は引き続き乾燥し安全な状態のように見える。

16 この考え方は、液状自由表面の挙動を考えず、硬い水密性の面又は岩盤上において水分により飽和状態である場合に湿性部の荷崩れが生ずるという現象であると考えられる。この考え方は船会社及び船員が非常の措置を実施する場合及び液状化の兆候を示す精鉱の危険性を評価する場合において考慮されなければならない。また、海事関係者への教育及び訓練制度においても注目しなければならない。

 

6/5/3(日本)

液状化判定試験法に関するCGの報告

日本提案の和訳参照。

 

6/5/4(フィンランド)

イルメナイト(チタン鉄鉱)のばら積み運送

液状化が原因と考えられるイルメナイト(チタン鉄鉱)の荷崩れ事故の報告である。

 

6/5/5(日本)

新BCコード案(DSC6/5/1)に関するコメント

日本提案の和文参照

 

6/6(事務局)

貨物固定マニュアル

貨物固定マニュアルに関する次の問題点の背景に係る情報提供。

○ バラスト水の安全管理

バラスト管理の安全問題に関連し、MSC71にてIACS(MSC41/9/2)は洋上におけるバラスト水注排水作業に関連し、復原力等の変動に伴う外力の変化に対し船舶備付けのCSM中に注意事項を付記するなど何等かの考慮を払うべきではないかと提案したものである。DSC6において審議する為に各国に提案又はコメントを提出するよう要請されている。(MEPC45/2annex13参考)

○ CSSコード付録13の計算方法(CSSコード付録13の一部改正)

○ CSSコード付録13の最大固縛荷重

○ 貨物輸送ユニット内の貨物情報及び貨物の固定

本件を議題「Cargo Securing Manual」のもとで取り扱うことができる。各国に提案又はコメントが求められている。

 

6/6/1(独)

CSSコード付録13の改正

DSC5/6/3(米)の改正提案の修正版(CSS Code Annex13(非標準化貨物の固縛評価方法)の改正提案。)

- 適用範囲の明確化。

- 用語(SWL、MSL)の明確化。

 

 

 

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