増山英則(同第一健康相談所診療部長)
藤木明子(同結核研究所国際協力部国際研修科総括主任)
Daniel P.Chin (Medical Offier, World Health Organization)
工藤知子(JICA派遣専門家)
G. Tsogt(国立結核センター所長)
9. 健康教育資材の作成及び配布
セミナーに併せて、結核予防啓発用のリーフレット(資料5)を作成し、参加者を通じて各県に配布した。
1) 趣旨
かつて社会主義時代には、結核患者の実状は公にはされず、故に結核の健康教育も行われてこなかった。1993年に初めてこの種の教育資材が発行されたが、数は充分ではなく、また。近年、子供を含む路上生活者など、感染の危険性が高くまた受診の遅れが危倶される者が増えている。そこで、一般住民向けに、結核予防に対する意識を向上させ、また受診を奨励する目的で、結核の基礎知識並びに医療機関を示したリーフレットを作成した。
2) タイトル
'Everyone should fight against TB(みんなで結核に立ち向かおう)'
3) 作成部数
30,000部
4) 評価
リーフレットの内容がどの程度理解されているかを確認するために、国立結核センターを初めて受診した患者408名を対象に、リーフレットを読む前と読んだ後に、記載トピックについてのテストを行った。その結果、正解率が平均して31%から81%に伸びたことがわかり、リーフレットは結核の知識普及に効果をもたらすことが確認された。