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資産経営責任制の実施、単年度収支の黒字化

建設管理体制の改革・順調な鉄道建設

付帯事業整理・組織統廃合・人員削減

・鉄道改革の進展のための考え方

行政・企業分離の堅持、

市場志向の堅持

輸送力増強への投資と鉄道改革に矛盾する構造への調整の推進

新しい制度の創出

・2000年における中国鉄道改革・発展の目標と任務

 

4 セミナー成果

日本の鉄道改革に関する講演会は、中国側の大きな関心を得て、鉄道部盛副部長ほか政策法規司等各部署、国家発展委員会、国務院、中国国際金融公司等、6機関から53名もの多くの方々の参加を得た、また日本側も同時期に日本国運輸省・中国鉄道部が主催する「日中鉄道実務者会議」が同市で開催されたこともあり、日本から訪中した運輸省、通産省、海外鉄道技術協力協会、JR各社、日中鉄道友好推進協議会等、鉄道の実務者、及びJICA専門家や在北京日系商社および日系鉄道関係企業を含め計38名の協力も得て、参加者総勢95名と盛大に開催することができた。

本講演会に講演頂いた講師は、国鉄の分割民営化にあたり、その前後の行政の責任者、新幹線の運営に係わる技術者、或いは民営化後の鉄道経営戦略の責任者として係わりあるいは係わっている方々にお願いした。また、中国鉄道部陳洪年副司長の「中国における鉄道の改革と発展」の講演内容は、中国鉄道部の改革への取組みがなみなみならぬものを感ずると同時に99年は黒字を計上する等、その進展ぶりは想像以上のものであった。

講演内容が中国側の関心の高いテーマであったこと、日本側の講師の要領を得た講演に対し参加者は熱心に聞き入っていた。講演終了後の質疑応答は、予定時間を大きく超過し、途中で打切らざるを得ない程熱心であった。

以上、今回の講演内容は中国側参加者にとって非常に得るものも多く、今後の国営企業改革を通じた中国経済の更なる発展に貢献するものと考えられ、こうした観点から、当該講演会は誠に時宜を得たものであったと思われる。

 

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講演会風景

 

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熱心に質問する中国側

 

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質問に答える講師陣

 

 

 

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