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4.2 ミャンマー国

 

4.2.1 訓練施設の概況

ミャンマー国は、国内交通の手段として内陸水運が発達した。内陸水運は、内陸水運局がその職務を担っており、国際・沿岸海運は国営の船会社ファイブスターライン社及び民間の会社が行っている。

これらの船員の教育を実施しているのが、国営のInstitute of Marine Technology (IMT)である。IMTは、国内船員のみでなく最近多くの船員を海外に提供している。技術的にも優れており、海外での評判はよく、今後海外船社での雇用が多くなるものと思われる。

 

INSTITUTE OF MARINE TECHNOLOGY (IMT)

本校は、1971年10月にヤンゴンに設立され、運輸通信省の一組織として外航商船、内陸水路航行船等の船舶職員及び部員の教育を実施している唯一の船員教育機関である。

キャンパス敷地は、18,800m2で、本館兼教室棟、教室棟、図書館、体育館、シミュレーター実習棟、機関科実習場、学生寮、部員訓練生寮、食堂、職員宿舎及び車庫棟が設置されている。

現在、新人教育の生徒を300人/年に増員するということで学生寮の増築をしている。

 

4.2.2 訓練機材の現況

IMTには、1989年に日本国よりSTCW条約関連機材としてレーダーシミュレーター(衝突予防援助装置付)及び航行援助装置シミュレーターが航海士教育課程補強用教材として、天体投影器及び基礎科学実習実験機器が無償資金協力で渡された。これらを含めて現在教育・訓練に使用されている機材は以下のとおりである。

 

1) レーダーシミュレーター(ARPA付)

2) 天体投影器

3) 電気・電子機器実習装置

4) 桟橋と制御システム実習装置

5) コンピューターシステム

6) 実験水槽

7) 音波実験装置

8) 熱伝達実験装置

9) PCコンピューターセット

10) 訓練用ヨット

 

 

 

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