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シミュレーターセンターの設立計画内容は、以下のとおりである。

 

(1) 設立場所 海運省ビルの2フロアー(既に場所を空けてある。)

 

(2) 設置機材

1) 操船シミュレーター(レーダー及びARPAシミュレーター付き)

2) 航海灯火シミュレーター

3) 荷油・荷役シミュレーター

4) 機関室シミュレーター

5) GMDSS通信シミュレーター

6) 電子海図情報表示装置(ECDIS)

 

(3) 技術協力

1) 2名の長期専門家の受け入れ

2) 4名の研修生の派遣

 

4.1.7 我が国ODAによる援助の可能性

海運省は、日本からの無償供与に期待してこの計画を立案している。船員の教育は、STCW'95条約が2002年2月より完全実施になるため、各施設はこの条約に適合させるよう、カリキュラム及び設備の改善を急いでいる。しかし、施設運営の現状からみて高額の教育機材を整備することは難しいと思われる。また、STCW'95条約のために各国毎に船員施設の整備を行うべきでなく、何力国かで一つのエリアを考え、そこに船員の訓練施設を設けるのが効果的であるとの考えもあるが、スリランカ国にとって、船員の資質向上を図り外国に良質の船員を供給できることは、多数の若い失業者に職を与えることであり、併せて外貨獲得が可能になることでもあり、その効果は非常に大きいと考えられる。

この波及効果の大きいプロジェクトに、我が国のODAによる援助が実施される可能性は十分考慮される。

 

 

 

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