ロング氏は、種々の交通モードの統合が非常に重要であると述べた。私は、マストランジットシステムを実現するための財務と組織の問題に関して述べた。以上が、プレゼンテーションの基本的な重要ポイントであると思う。
今から、論議を始めたい。もちろん、論じるべきことは多いが、時間に限りがあるため最も重要なポイントに焦点を合わせたい。最初の点は、おそらくすべての人が公共マストランジットシステム、鉄道システムあるいはバスシステムが必要であると同意することである。
最初の質問は、「マストランジットシステム実現のために解決しなければならない、最大の問題はなにであるか?」ということである。岩田博士に回答して頂けると思う。
岩田博士
私は外国人で、HCMCの住民でもない。しかし、多くのアジア諸国の都市を見てきた経験がある。我々はユニークな要因の1つがオートバイであることを指摘した。便利で順応性がある交通手段を人々が享受している都市は、世界中の他のいかなる都市でも類を見ない。どのような状況下で、人々がオートバイを諦め、スライドで見たように、エアコンさえも効いている公共交通を利用するのか。私自身答えが出せないことの一つである。
Sy氏(HCMC交通公共事業局)
私の意見では、最大の障壁はHCMCで様々な種類のオートバイが200万台走っているということにあると思う。オートバイと他の2輪車で移動することは、HCMC市民の習慣である。待たされることなく、容易に、そして柔軟に彼らのビジネスのためにオートバイを利用している。この習慣を変えることは非常に難しい。しかし、不可能ではない。人々に公共マストランジットが2輪車より快適で便利であると説得することが最良である。率直に言って、時間が経てば忘れられるような次から次へと行われる形式的な調査より、今が現実的なことを実行するタイミングであると考える。公共マストランジットがより経済的で、安全で、便利であるということを人々に示すためにも、現実的なプロジェクトを実施する必要がある。障壁が習慣であることがわかれば、あとはそれを崩すために行動をしなくてはならない。HCMCの公共交通システム整備が全ての組織、また本日セミナーに参加されている全ての機関から支援を受け実現することを希望する。
Cuong氏(HCMC建築局)
オートバイの問題を別として、バスを支援システムとした都市鉄道システムを開発するための、最大の難関は都市インフラを改善し、マストランジットコリドーを整備するための土地収用を実施することである。