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2.4.3. プレゼンテーション ヴィエトナム鉄道第3管理局 ロン氏

 

私はヴィエトナム鉄道ユニオンNo.3の代表としてJTCAとTDSI-Southが主催するHCMCにおける都市交通整備、特に都市鉄道整備が非常に危機的な課題である都市交通整備に関するセミナーに参加できて光栄に思う。

既存の都市交通と鉄道システムは、明らかに、増大する需要から取り残されている。公共交通は、人々が利益に気付けば整備が可能であり、経済的で、乗り心地がよく、早い。このためには莫大な投資が必要とされる。さもなければ、HCMCで自転車、オートバイや自動車等の個人の交通手段に代わることは不可能であるであろう。もちろん、これは物議をかもしている問題であり、解決策と戦略を必要としている。

都市交通整備が個人モードの交通手段を減少させ、道路や他の施設への経費の縮小へもつながるであろう。都市交通整備は、HCMCで統合化されたネットワークを構成するバス、地下鉄あるいは高架鉄道システムから離されるべきではない。都市交通整備のために、我々は州予算、民間部門の参加、国有企業からの出資を期待している。人々が交通規則に従うことと同等の重要性を有する。

特に、HCMCでの鉄道システムは劣悪であり、人々の要求を満たさないばかりか、他のハブとなる公共交通施設と主観的あるいは客観的な理由により、リンクされていない。HCMCの鉄道システムが注目されことは、喜ばしいことである。

 

2.4.4. プレゼンテーション TDSI-South チン次長

 

HCMCにおけるバス・地下鉄システムの方向性

 

HCMCと公共交通システムの紹介

HCMCは209,300haの面積を占め、1998年の人口は5,096,000人に達した。急激な都市化プロセスとその巨大人口を抱え、HCMCはメガ都市となった。

HCMCのマスタープランの修正は、1998年7月10日付首相令123/1998/QD-TTg(都市人口が1,000万人に達すると指摘。)によって承認された。

HCMCは社会経済を結ぶという点では、多機能都市となった。目標である「工業化と近代化」のとおり、そして「文化的な近代都市」を建設するために、また全地域の経済発展に拍車をかけることにおいて非常に重要な役割を果たした。

HCMCは国内最大の産業都市である。それは科学技術の中心であり、商業、金融の中心である。南部地域で、また国内、国際的にも、経済交流の交通結節点である。HCMCのGDP平均成長率は、1991年から1995年は12.6%、1996年に14.6%、1997年は12.1%、1998年は9.2%と高い。1人当たりのGDPは米ドル換算で1998年から2000年の平均で、918〜1,100ドルと国内最高である。

 

 

 

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