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2.1.2. 日本国総領事館 林総領事挨拶

 

この「HCMCにおけるマストランジット開発戦略セミナー」で話す機会を頂いたことを喜ばしく思う。2年前の就任以来、HCMCでのマストランジットの整備は最も重要な関心事のひとつである。ほぼ6百万の人口を抱えるHCMCは、歴史上、文化的に、また他の多くのことに関してもユニークな都市である。しかし、この魅力的な都市での最も苦悶するユニークさは、良い公共輸送機関システムが全く欠如していることである。

毎日何百万の人々が、若干のバスサービスあるものも、ほとんどオートバイか他の私的な方法で移動していることに驚く。結果、興味深い現象が起こる。歩いてあまり移動しないのである。このような状況下で、多くの人々は、列車、バスのような公共輸送機関の整備が、モータリゼーションの広がりが限界点に達した今、HCMCの開発のために、現在最も重要であると同意するであろう。

しかしながら、私の知る限りでは、今まで、HCMCにおける鉄道網整備に関するマスタープランタイプの計画は策定されていない。私はこのセミナーが非常に重要であり、HCMCでの健全でかっクリティカルなマストランジットシステム整備の重要な第ステップであると認識している。東京だけでなく、シンガポール、バンコク、マニラにおける都市マストランジットシステム整備プロジェクトの経験があり、環境保全の必要性を含んだ事例を学ぶことができる。私は心から今日のセミナーが大成功を収めることを期待している。

 

2.1.3. (社)海外運輸協力協会 山下理事長挨拶

 

「HCMCにおけるマストランジット整備戦略セミナー」を開催することを光栄に思う。セミナーを主催するJTCAを代表し心から皆さんを歓迎申上げたい。

最初に、我々の組織について、少し説明させて頂きたい。

 

JTCAは、交通運輸関連分野で発展途上国のために日本政府開発援助を推進することを目的に、1973年目本の運輸省の認可に基づき設立された非営利組織である。JTCAは、国際協力業務に従事している主要な日本のコンサルティング会杜や団体34の正会員で構成されている。設立以来、JTCAは運輸部門における日本政府開発援助を推進してきた。

 

 

 

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