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2. 議事録

 

2.1. 開会式

 

2.1.1. ヴィエトナム交通運輸省 ティエン次官挨拶

 

交通運輸省の代表として、セミナー開催に当たり、このセミナーのすべての参加者に歓迎を申しあげたい。

HCMCは国家経済発展のために非常に重要な位置を占めている。市は、科学技術、サービス、金融、そして南部、国内、世界に対する貿易、交易の中心である。現在5百万の人口、そして2010年から2020年には9百万から1千万人となる人口をかかえ、HCMCはヴィエトナムで最大の都市となっている。

今まで、市は都市交通の改善に多大な努力を払ってきた。しかしながら、交通システムには、交通需要増大、低い技術的な交通網とともに未整備、統合されたの交通主要幹線の欠如、老朽化した交通手段や運輸財源の不足の問題を抱え、過大な負荷がかかっている。

特に、公共交通が担う一日あたりの交通需要のシェアは全体の2-3%と減少し、オートバイと乗用車のような私的な交通手段が急速に増加している。この状況は都市の大気汚染を悪化し、交通渋滞と交通事故を引き起こしている。

過去に、MOTは、HCMCにおけるマストランジット整備の調査と事業を実施するガイドラインと指針を示している。そのいくつかは進行中である。現在、そしてこれからの数年間に、MOTのガイドラインはさらに都市の交通網のために効果的な解決策を求めようとしている、特にHCMCの広域都市圏と国全体における公共交通整備に特別な関心を有している。

このセミナーの目的はHCMCの都市交通問題の困難な現況を理解し、国際的な都市の事例、特に日本での経験を紹介し、さらにHCMCにおけるバス路線計画を含む公共交通整備計画のフォローアッププランの策定、特に日本政府と専門家の支援による最初の地下鉄路線のF/Sを準備することを目的としている。

MOTはTEDI-SouthとJTCAの努力によって実現した本セミナーを支援し、また大いに感謝している。MOTはHCMCでのマストランジットシステム整備に対する貴重な意見を聴取することを希望している。

過去何年かにわたって、日本政府と日本の専門家また民間の会杜は、ヴィエトナムにおける交通整備と建設に貴重な助力を与えた。このセミナーの機会に、HCMCのマストランジット整備に日本政府、民間会杜、専門家の更なる援助を希望したい。現状の都市開発は困難に直面しているが、この分野での緊密な協力関係が数年内の都市交通の改善に大きな貢献をするであろう。

皆様のご健康とセミナーの成功を祈る。

 

 

 

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