(6) 料金設定に関する基本的考え方
料金設定に関する背景は、今回の調査では把握できなかった。料金設定の権限を持つLPKPは首都クアラルンプールにある。
4.6 インフラ整備計画
(1) 交通インフラ整備に関わる行政機関
MBJB内のPublic Road Division、及び、MHA(国道、州道など)、PLUS(NSEなどの高速道路)が担当する。ジョホール市内のバス運行に関連する交通インフラ整備は、Public Road Divisionが窓口となり、Committee of Traffic Counselorでその他の行政機関と問題が共有・検討される。
(2) バス優先レーンなどの導入計画、導入可能性
現状、Jalan Wong Ah Hookには既にバス専用レーンが設置されているが、同一レーン上にバス停も併設されている。また、ジョホールバルの中心地区であり、入国管理も近いため乗降数が多い。このため、図4.4上図のように、バスが二重駐車してしまい、通過交通の処理能力にも影響している。
ISIのバス交通事業計画では、Jalan Wong Ah Hook、Tebrau Highway、Jalan Abdal Bekarの3路線への導入が検討されている。これらのバスレーンは、ISIバス交通事業計画で提案されているLRTの機能を補完し、市中心部へのアクセス機能を持つように配置されている。
(3) バスターミナル整備計画
Johor Bahru Bus Service Integration Studyで示された公共交通ネットワークの中長期計画を示す模式図を図4.5、4.6に示す。この計画では、LRT(破線)とバス路線(実線)による交通網の構築が計画されており、各接続地点においてターミナルを整備する必要があると提言している。
