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また、MVA、MBJBで作成した、ラーキン・バスターミナル導入に伴う路線再編成計画が作成されているが、インフラ整備の遅れから実施が遅れている。

バス事業の将来計画に関しては、ISI、Transit LinkのBus Services Integration Studyが詳しい。このstudyでは、既存のバス利用者のトリップデータ、バスの運行データ、土地利用状況から、数種類の代表的需要パターンを抽出し、各パターンの将来需要の変化を推計している。また、様々な政策シナリオ(バスの路線変更、バスターミナルの導入、LRTの導入など)に応じて、パターン毎に所要時間変化を推計し、便益推計をしている。結論として、LRTの導入を含めた中長期計画を作成した。重点項目を以下に示す。また、マスタープランの模式図を図4.6に示す。

〔公共交通網〕

・バス、国有鉄道(KTM)を含めた既存交通体系の改良

・路線の需要規模に併せた小型車両の新規導入

・乗合タクシーサービス、オン・デマンド・バスサービスの導入

・陸上交通の代替として、フェリー導入可能性の検討

〔公共交通の連携〕

・乗り降りのしやすさを追求した新しいバス車両の開発

・乗換え地点、停留所でのアクセスのしやすさ

・フィーダーサービスと基幹網との連携のため、統合された運行スケジュール作成

・統合された料金徴収システムの導入

・公共交通優先が実現できる道路インフラの整備

 

(4) 事業者に対する路線割り当ての方法

LPKPに路線を申請する時に必要な条件は、上記Act.334第19項に、バス事業ライセンスを取得する際の必要事項、運行時の注意事項が示されている。LPKPはこれを満たしているかを判断することでバス事業運営を承認する。

〔必要事項〕

・運行する車両、車種、車格

・予定料金体系。

・予定運行路線(もしくは地域)、予定運行時刻表(もしくは運行時間帯と頻度)

〔運行時の注意事項〕

・無駄な競争を防ぐため、料金は固定すること。

・運行時刻表、料金表が運行中車内に明示されること

・乗客を指定された以外の地点で乗降させないこと

・定員以上の乗客を載せないこと

 

 

 

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