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スラバヤでは、都市内バス事業者(公営、民営)、パラトランジット業者とその組合組織、タクシー事業者、行政関係者(陸上交通管理、インフラ整備、都市計画、市民経済)に対してインタビューを実施した。バス事業運営の問題点を抽出するとともに、自動車交通環境のに関しても言及した。

チェンマイでは、陸上交通局、交通警察、乗合タクシー事業者、その他交通関係施設に対してインタビューを実施した。チェンマイでは1996年に都市内バス路線が廃止されているが、これは乗合タクシーとの競争が激化したことが結果であった。現状の乗合タクシーの運営の非効率性、オートバイ、自家用車の普及などに関して調査した。また、途上国都市のバス運営を包括的に調査するために、バス支援マトリックスを作成したこともこの調査の成果と言える。

 

1.2.3 本調査の目的

本調査では、昨年度の調査に引き続き東南アジア諸都市の都市内バス交通の現状を現地調査し、以下の2点について遂行することを目的とする。

1) 対象都市のバス交通事業に関する問題点の抽出

何が、どのように、なぜ問題になっているのかを調査する。

2) 世銀などが実施した管理組織強化・事業規制導入などの施策のニーズ検討

インフラ整備・車両支援等のハード的な支援分野だけでなく、制度、組織面などのソフト的な支援分野での施策ニーズについても検討する。

 

1.3 対象都市

本調査では、ビエンチャン(ラオス)、ジョホールバル(マレーシア)、メトロマニラ(フィリピン)を調査対象都市に設定した。選定時に重視した点を下表にまとめる。

 

表1.1 対象都市の背景

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