日本財団 図書館


(2) 訓練生

訓練生は、各コースで20名程度である。その他、既職員に対して、再訓練コースが適宜実施される。ラオス、カンボジアからの研修生も受け入れている。

 

(3) 実施状況

現在、本格的な基礎訓練施設として機能しており、相当数の学生が在籍している。新人訓練施設であり、座学(理論)中心であるが、訓練機器・装置も充実しており、有効に活用されている。パイロットコースは最近開設されたものであるが、ほとんどの研修コースが稼働している。

 

4.1.4 施設概況

(1) プロフィール

ホーチミン市内に、空港とは別の場所に立地しており、施設としては新しくはない。また、1995年以降、訓練設備の更新、近代化が進められている。

 

(2) 施設概況

4階建てのビル校舎(管理棟)、3階建てのビル校舎(教室棟及び実習棟)及び3階建てのビル(学生寮)が箱形に建てられており、真ん中に運動場がある。建物としては、十分な広さと教室等の個数が足りていると思われるが、若干老朽化し設備備品も全体的には旧式の様相である。

 

(3) 訓練機材

主なものとして、航空管制訓練用のレーダー管制シミュレーター装置、飛行場管制シミュレーター装置(画像スクリーン付)、その他、情報通信システムネットワーク操作用のコンピューター端末、客室乗務員訓練用のキャビン・モックアップ(模擬航空機客室)、無線機材基礎実習室、語学訓練用のLL装置等がある。これらは、最新の訓練設備に更新されている。

 

レーダー管制シミュレーター装置:1式

訓練生卓は6つあり、各々にパイロット卓(6つ)がつく。また、教官卓が1つある。シナリオプログラムにより、1時間程度の模擬実習訓練で、航空路または空港ターミナル管制の訓練に併用する。また、ノンレーダーの管制実習にも利用される。

 

画像処理付き飛行場管制シミュレーター装置:1式

3面スクリーン(プロジェクター/BARCO社製)タイプの飛行場管制シミュレーターで、訓練生卓が1卓、パイロット卓が2つ、教官卓が1つ(各々パソコンを備え、CPUはヒューレット・パッカード社、ディスプレイはNEC社)ある。

 

これらの機器は、フランスの資金援助により導入されたものである。また、両方のシミュレーターは、同じコンピューター(ONIX)により操作及び実習シナリオが制御されており、レーダー進入管制と飛行場管制は統合シミュレーター訓練が実施可能である。

なお、航空機操縦コースのための訓練機材は、練習機、シミュレーター装置等不足しており、整備財源の確保等が課題となっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION