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開発途上国の都市公共交通整備支援事業

 事業名 開発途上国の都市公共交通整備支援事業
 団体名 海外運輸協力協会 注目度注目度5


調査の目的は3つあり、ひとつは現在の交通の状況を理解すること、2つ目は将来の公共交通の需要を予測すること、3つ目が公共交通の施設の開発計画を提案することであります。調査の対象地区は33のヤンゴン市内のタウンシップです。また、対象分野は都市公共交通、特に鉄道交通、バス交通を対象としています。

発表は大きく以下の5つの内容です。1番目はヤンゴン市の都市公共交通問題の分析でこれはPCM手法の問題系図というものを使って行いました。2番目はJICA STRADAというソフトを使って将来想定されるヤンゴン市の都市公共交通問題を予測しております。3番目は都市交通問題の解決策の分析を目的系図を用いて行っております。4番目は開発プロジェクトの提案をPDM手法により行っております。最後にまとめとして、今回調査の分析、開発プロジェクトの提案において用いた、PCM手法において利用される問題分析手法(問題系図)、目的分析手法(目的系図)、PDMについて述べます。また、開発プロジェクト提案において、将来の交通問題にも対応するための将来交通需要の予測・分析を行うためのソフトJICA STRADAについて述べます。

それでは最初にヤンゴン市の都市公共問題分析において用いたPCM手法について述べます。PCM手法とは、開発プロジェクトの計画・実施・評価という一連のサイクルをプロジェクトデザインマトリックス(PDM)と呼ばれるプロジェクト概要表を用いて運営管理する方法です。この手法はFACID(財団法人 国際開発高等教育機構)で開発され、JICA(国際協力事業団)が実施する開発プロジェクトの立案、運営管理、評価に利用されている。現在では、日本国政府が実施するプロジェクト技術協力や無償資金協力ではほぼ100%実施が行われています。PCM手法の分析・計画段階の中で分析段階は参加者分析、問題分析、目的分析、プロジェクトの選択の分析段階と、PDM及び活動計画表作成の立案段階から構成されています。今回は主に問題分析と目的分析、それから立案段階のPDM作成を実施しています。本来PCM手法による開発プロジェクト分析立案は援助側、非援助側双方から関係者が集まりミーティング(ワークショップ)を開催するものですが、今回はいろいろな制約上からJTCAのメンバーだけで実施いたしました。

まず最初に問題分析の方法ですが、これは現在の交通の問題というものをその原因と結果をわかりやすく図で説明するようなそういうものです。最初にターゲットグループ、誰の問題を解決するかという設定をする必要があります。本調査においては、ヤンゴン市民、YCDC、MRT、公共・民間バス会社などが挙げられますが、この中で最も問題を抱えているもの、問題と密接に関係するものとして鉄道とバスの利用者をターゲットにしました。このターゲットグループが抱えている番の問題は、鉄道の利用が不便である、バスの利用が不便であるということであり、その原因と結果の関係を視覚的にわかりやすいように整理したものが問題系図です。

この中で鉄道問題系図の直接的な原因としては、駅での待ち時間が長い、乗車時問が長い、鉄道利用が快適でない、駅まで行くのに時間がかかる、鉄道からバスヘの乗り換えが不便である、などが考えられます。さらにひとつひとつの直接原因について「それは何故か」という問題点を掘り下げていきます。その結果、その原因のひとつとして、鉄道とバスを同時に計画するような総合的な交通のマスタープランが無いことが考えられます。ただし、この問題系図は短い時間の情報収集のものであり、これがすべてではなく、これをさらにより良いものにしていく必要があります。

次がバスの問題です。バスが何故不便であるか、という直接的な原因としてバス停が家、会社から遠い、走っているバスの数が少ない、バスが時間通りに運行していない、バス停の場所がはっきり決まっていない、バスの車内が混雑している、バスの速度が遅いなどが挙げられます。これも鉄道の問題分析と同じくさらにその原因を掘り下げていきます。

次ぎに、将来交通需要の予測と将来予想される問題についてですが、PCM手法というのは、現存する問題を分析し、これを解決・改善する、すなわち問題解決型のプロジェクトに適用するもので、将来予想される問題の解決・改善には適さない特徴を持っております。

 

 

 

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更新日: 2019年9月14日

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