10日午前0時55分頃、米軍の救援機が飛来し、かりふおるにあ丸の位置の確認と、救援物資の投下を行い、SOSを受信し現場に急行中のオーテアロア号(ニュージーランド国籍の冷蔵運搬船4,670総トン、34名乗組み)の誘導に向かった。その後、救命イカダに12名が乗り込み退船準備中の10日午前1時頃、突然ガスが抜け、全員が海中に投げ出された。8名は本船に縄梯子などによって引き上げられたが、4名は行方不明となった。
3時半頃、オーテアロア号が米軍機の誘導により現場に到着したが、かりふおるにあ丸に急を要する状況変化が無く、荒天暗夜であったため救助活動を夜明けまで待つことにしていたところ、5時20分頃からかりふおるにあ丸が船首部から徐々に沈下し始め、「もし救助に来てくれるなら、夜明けを待たずに来てほしい」という依頼を受けたため、危険をかえりみず自船の救命艇を降ろし救助に向かい、船長だけを船に残し他の22名を収容した。
かりふおるにあ丸は6時50分頃、船尾を垂直に立てて沈没した。7時過ぎに22名はオーテアロア号に救助された。8時過ぎに、えくあどる丸(冷蔵運搬船、5,040総トン、33名乗組み)が現場に到着し、捜索に加わり午後2時過ぎ、水舟となった右舷艇に居た2名の負傷者をネットラダー等を用いて救助した。
