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(2) 改善型スクラバー使用の場合

専用スクラバーでは50〜60%のNOx低減可能なEGR率25〜30%のガス処理能力を持つものが基準である。このためNOx発生量≧8〜10g/kwhのまでの規制に対応が必要な時期に製作し使用する。またはイナートガスシステムが不要なタンカー以外の船で低NOx対応が必要な場合に使用する。

 

なお、本研究で開発した海水スクラバーは洗浄水である海水を直接排水しながら使用するので燃料性状の変化や機関構成部品の経年劣化により、或いは水質規制強化によっては直接排水が困難となる可能性が予測される。このため、今後燃焼状態の監視に加えスクラバーの排水処理を含めた機関管理システムを確立し将来の規制に対応していく必要がある。

 

(参考文献)

*1:A study of Abnormal in Power Cylinder of Diesel Engine with EGR-Wear Mechanism of Soot Contaminated in Lubricating Oil. SAE2000 01-0925

*2:ディーゼルNoxの生成機構と抑制に関する調査報告書 PEC-1996-131

*3:舶用EGR等Nox防止システムの研究(平成11年度報告書)

 

 

 

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