図3.2.3 試験用に試作したスクラバーとその構成
この充填塔式スクラバーのディーゼル排ガスに対するSOx除去効率は90%以上が期待できるがばいじん除去効率に対しては、どの程度が期待可能かを予測した。スクラバーエレメントの代表寸法であるエレメント間隔(P)をパラメータに試算したのが図3.2.4である。
図3.2.4 エレメント間隔(P)と除塵効率
NOx低減率50%時のEGR率を25%程度と仮定するとガス流速1.5m/sであるからばいじん除去効率は、入手可能最小間隔P=6mmでも16〜17%である。これをディーゼルばいじん粒子径分布(図3.2.2)に対応させるとばいじん粒子径で11μm以上が捕集できる程度と予測される。この除去効率は目標に比較して十分な性能ではないと判断した。
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