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図2-1 大型S/H Tankerの船側損傷

 

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図2-2 中型S/H Tankerの船側損傷

 

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図2-3 小型D/H Tankerの船側損傷

 

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図2-4 大型Bulk Carrierの船側損傷

 

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図2-5 船首衝突損傷(小規模)

 

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図2-6 船首衝突損傷(大規模)

 

詳細解析(陽解法FEMを適用:LS-DYNAコードを基幹とする)の精度は、海技研に於いて実施された船首・船側構造模型破壊実験との照合で把握した。実験は実船構造の約1/4.5縮尺鋼製模型を500トン容量の油圧ジャッキで準静的に圧縮破壊させるものである。船首構造模型の圧壊は各実験共通で、横防澆材の間でほぼ同心円状の外板折り畳みが繰返されるモードで生じた(図2-7参照)。対応する解析結果から、詳細解析の精度は実用上十分であると判断された(図2-8及び図2-9参照)。実測された圧壊荷重のピーク値・形状は解析値よりもやや低めでなだらかである。この主原因は、約4.5mmの薄鋼板に対する(相対的に)過剰な溶接による圧縮残留応力と面外変形の発生による座屈強度の低下及び、船首模型端位置での固定条件の不均一に基づく圧縮応力の偏在に帰される。実船の厚鋼板及び連続構造では、上記撹乱要因の与える影響量は低下する。なお、構造破壊によって吸収されるエネルギー量の観点からは、解析値は実測値にほぼ一致している。

 

 

 

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