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新規課題

1. SR 246「船殻ブロックのデジタル生産技術の基礎研究」(平成12〜14年度)

曲がりブロックの中組立てを対象に、現場ノウハウを織り込んだナレッジエンジニアリング活用の高精度曲がりブロック製作技術を開発するとともに、工程管理のデジタル化によるシミュレーション技術を用いた高精度な工程管理技術を習得するための研究を行う。

(参加会員等:12機関、部会長:野本東大教授)

 

2. SR 500「船舶技術の創造的展開に関する調査研究」(平成12〜15年度)

西暦2000年の転換点に際し船舶技術の創造的展開を図っていくため、モーダルシフト、物流シミュレータ、ITSの検討が進められている海上物流システムに関する調査研究(SR 501)、並びに高度な造船技術が結集している高速船技術の総合的分析などの調査研究(SR 502)等を行う。

(参加会員等:17機関、部会長:小山東大名誉教授)

 

平成12年度におけるRR研究の概要

基準部

 

国際規則関係

1. RR 71(復原性・満載喫水線・漁船安全小委員会SLFに対応)

(1) 損傷時復原性基準の確率論による調和

損傷時復原性基準を確率論で統一する作業過程において、Ro/Ro船やPCCの設計に影響を与える恐れがあることが分かったので、調査・試計算を行い、対案を作成する。

(2) 満載喫水線条約の見直し

満載喫水線条約の総合見直し、特に船首乾舷規定を相対水位を考慮して見直すとともに、各国提案の妥当性を検証する。

(3) HSCコード(高速船規則)の見直し

復原性及び満載喫水線に関連する部分について対応を検討する。

 

2. RR 73(防火小委員会FPに対応)

(1) 火災試験方法(FTPコード)の検討

SOLAS条約第II-2章(防火、火災探知及び消火)に関連するFTPコードの解釈統一化の審議に対応するため、実際にコード基準による火災試験を実施し、その結果の解析を行う。

(2) 機関区域・車両区域の消火設備の基準の検討

各国提案の機関区域消火設備のガイドラインを検討し、技術基準及び試験基準案を作成するとともに試験を実施、検証する。また、機関区域以外の消火設備への拡張性を検討する。

 

3. RR 74(設計設備小委員会DEに対応)

(1) 老朽船安全対策

ナホトカ号事故の原因は船体縦強度の低下である、との我が国の主張は、DE 43(00/04)で認められた(ただしタンカーの縦強度の衰耗限度は新造要求値の90%)が、引き続き衰耗限度を超えた船についての修理基準などの検討を行う。

 

 

 

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