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(報告)

 

平成11年度基準研究成果報告会のアンケート結果について

基準部

 

昨年12月に広島および東京で開催しました基準研究成果報告会においてアンケートを実施しました。ここにその結果の概要を報告します。

 

1. 報告会について

1.1 開催場所と日時

広島、平成11年12月2日 13.00-17.00

東京、平成11年12月14日 13.00-17.30

 

1.2 講演タイトル

・最近のIMO(国際海事機関)の動向報告

・SOLAS条約第II-2章(防火構造・消火設備)の全面改正

・ナホトカ号事故と老朽船の安全対策

・SOLAS条約第V章(航海用機器等)の全面改正

・TBT含有船底防汚塗料の使用禁止

・操縦性能暫定基準の経緯と今後の対応

 

1.3 参加者数とアンケート回答者数

広島、参加者 113名、回答者 57名

東京、参加者 195名、回答者 124名

 

2. アンケート結果について

2.1 開催の時期と時間帯についての希望

開催時期は11月が比較的に多かった。時間帯については午後の半日が圧倒的に多かった。

 

2.2 コメント

2.2.1 テーマごとのコメント(広島のみ)

(1) 最近のIMO動向報告

過去において、各国の思惑で成立・不成立した規則の例の紹介、そのような実態を踏まえた規則提案について紹介があればBetter/NOX規制の発効日、規則内容はどのようになるのかの見通しも紹介して欲しかった/判りやすい解説で、IMOの動向がよく認識出来た。欧米を中心とする一部の“eccentric”な議論には何らかの歯止めが必要と感じた/バラスト水中の有害海洋性生物の移動を規制する新条約について、詳しく知りたい

(2) SOLAS条約第II−2章(防火・消防)の全面改正

全体的な解説で良かったが、何か新規の具体例を一つ二つ挙げて頂くと、なお良いのでは?

(3) ナホトカ号事故と老朽船の安全対策

判定基準値のことが判りやすく良かった/理論と実際の対応が興味深かった/「縦強度評価の3条件の裏付け」に大変関心を持った/安全対策に関する裏付け、また安全対策の必要性が詳しく紹介された/ナホトカ号事故の原因がよく分かった。検査時には必ず板厚計測をする必要があると思った/板厚衰耗度の大きさには驚きました。PSCの重要性を再認識しました/国際規則に、日本による科学的分析による成果が盛り込まれることに興味を覚えた。このような方法が本来の規則制定のコンセプトと考える/High Ten材の使用/もう少し時間を掛けて細部の解説を聴きたかった/判りやすい説明であった

(4) SOLAS条約第V章(航海用機器等)の全面改正

AIS、VDRなど初めて知ることが出来た/AIS、VDR、トラックコントロールシステムの利便性?/第二のGMDSSにならないよう(誤作動・故障等)十分な対策が必要か

(5) TBT含有船底塗料の使用禁止

検討・調査の方法、内容がよく分かった/動向など断片的な知識が整理出来た。生物的な話も興味深かった/日本の主張の正当性が認められたことは喜ばしい/世界レベルで遵守が可能か?/(後半部の)田中氏の発表は難しかった

 

 

 

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