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アイルランド航路の諸ルート

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アイルランド航路は通常以下の3ルートに分けられる。北部ルートはトレーラの過半(内、多数がアイルランド共和国向け)を運んでいるが、旅客輸送では約20%を占めるに過ぎない。

 

運航会社の市場シェア(1998年)

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4大オペレーターが合計で、貨物の96%、旅客と乗用車の88%を占めているが、P&O Europeanがやはり支配的地位にある。

 

最近の状況

- Stena Line:支配的な旅客船社。革命的な大型HSS高速フェリー2隻を投入し、これをRoPaxモードで運航する在来型フェリーで補完している。

- Irish Ferries:シェアはStenaより小さいが、ダブリン航路に新造の大型RoPax2隻を投入し、これを高速フェリー、在来型RoRo各1隻で補って成長を示している。ホリーヘッド/ダブリン航路用に貨物積載能力きわめて大きいRoPax1隻の新造を発注している。

- Cenargo:Belfast Fast Ferries、次いでNorse Irishを買収。2隻の新造RoPax(旅客400名,1500LM)を投入して1999年にリバプール/ダブリン航路を開設。

- P&O European:主として貨物輸送に特化。短距離のスコットランド(ケアンリヤン)航路で旅客輸送。RoPax(旅客400名、1445/1750LM)2隻を三菱重工に新造発注。

- マン島航路:Sea Containersが新造RoPax1隻をマン島航路に投入、また、高速フェリー3隻をマン島とアイルランド航路で運航。

 

b. イギリス/海峡横断

英本土南岸の諸港とフランス、オーステンデ、ゼーブルッヘを結ぶ航路で、以下のように通常3本の海峡ルートに分類されている。このうち支配的な、最短の横断路である東海峡ルートはユーロトンネルの影響を蒙ったが、それでもなお他の2ルートよりはるかに大規模である。このルートの環境としては、貨物より旅客の伸びが大きい。

 

 

 

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