日本財団 図書館


ユーロトンネルは海峡横断旅客輸送に極めて大きな影響を及ぼし、ユーロトンネルを含めた海峡横断の旅客輸送量は、全イギリス関連航路の旅客輸送量の3/4を超える。ユーロトンネルの乗用車輸送台数は、全海峡横断フェリー航路で運ばれる台数にほぼ匹敵する。ユーロトンネルの存在により、大陸北部及びアイルランド/フランスを含む関連全フェリー航路の成長は制約を受けているが、英本土/アイルランド航路の輸送量は11%強の力強い伸びを示し、また英本土/スカンジナビア航路もさして後れを取っていない。以上の趨勢からして、英国航路全般の潜在的成長力はきわめて高く、10%に近い成長性を有している。さらにトンネルは能力の制約があるめで、さらに輸送量が伸びれば、少なくとも貨物は、フェリーに流れることになろう。

トンネルの影響はさておき、貨物は旅客や乗用車よりも力強い伸びを示している。

 

表2.2 1998年の英国航路の輸送量(単位千台/人)

015-1.gif

* 航路はいずれも別途表示がない限り英本土関連航路。

 

2.2.2 英国航路の詳細

a. アイルランド/英本土(+フランス)

アイルランド航路は英国航路の中で旅客と乗用車では第2位、貨物では第3位の航路である。本航路は最も急速な伸びを示している。

 

輸送量

015-2.gif

*) 107,000台の製品輸送を除く。

 

航空旅客数はこれよりやや大きく約1千万人で、その大半は南東イングランド発着の旅客である。フェリーは英本土の西側発着の旅客が多い。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION