図3.Aでの2つの円グラフを比較してみると、世界の船腹と同様に、船腹量ではウェットとドライへの集中、資本価値では一般貨物とその他部門への集中という特色があることがわかる。EMEにおけるその他部門の資本価値は世界の数値と比べると、比較的低いが、これは北アメリカに高価値のクルーズ船が集中していることによる。反対に、一般貨物部門では、EMEは、世界の船腹に比べて、やや高価値となっている。これは、最近北ヨーロッパに引き渡された大量のコンテナ船の影響によるものとみられる。
3.3 地理的分布
図3.B及び表3.Cは、EMEの現存船腹の船種別の地理的分布を示したものである。