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船齢でみると、船齢20年未済の雑貨船の航海数は43,905航海(10年未満16,122航海)であり、全雑貨船航海数の68.1%(10年未満25.0%)を占めている。船齢20年以上の雑貨船の航海数は20,513航海(30年以上2,897航海)であり、全雑貨船航海数の31.8%(30年以上4.5%)である。平均船齢では、雑貨船全体では15.7年で、全貨物船の場合の平均船齢13.0年より2.7年船齢が高く、船籍別では、日本18.8年(全貨物船11.9年)、韓国14.1年(全貨物船13.2年)、中国16.3年(全貨物船15.2年)及びロシア24.1年(全貨物船22.5年)であり、全般的に船齢が高い傾向がみられる。

 

コンテナ船について船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全雑貨船航海数の28.8%を占めており、リベリアが4位で8.0%となっている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本1.7%、韓国9.5%、中国10.8%及びロシア(494航海)0.9%である。これら4カ国を船籍とする航海数は合計12,390航海で全体の22.9%を占めており、全船舶及び全貨物船の場合より、韓国及び中国ではその占める割合が大きい。

船齢でみると、船齢20年未満のコンテナ船の航海数は44,046航海(10年未満27,992航海)であり、全コンテナ船航海数の81.4%(10年未満51.7%)を占めている。船齢20年以上のコンテナ船の航海数は9,997航海(30年以上178航海)であり、全コンテナ船航海数の18.5%(30年以上0.3%)である。平均船齢では、コンテナ船全体では10.6年で、全貨物船の場合より2.4年船齢が若い。船籍別では、日本12.0年、韓国11.8年及び中国13.8年であり、全般的に船齢が若い傾向がみられる。

 

バルクキャリアーについて船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全雑貨船航海数の34.3%を占めており、リベリアが2位で7.6%、キプロスが4位で6.8%となっている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本2.5%、韓国3.3%、中国4.9%及びロシア(356航海)1.2%である。これら4カ国を船籍とする航海数は合計で3,615航海で全体の12.2%を占めており、全船舶、全貨物船の場合より、その占める割合が小さいが、日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には、両国が関係しているバルクキャリアーの航行がかなりあるものと推測される。(2.2.5(2)参照)

船齢でみると、船齢20年未満のバルクキャリアーの航海数は24,324航海(10年未満13,302航海)であり、全バルクキャリアー航海数の82.4%(10年未満45.1%)を占めている。船齢20年以上のバルクキャリアーの航海数は5,184航海(30年以上170航海)であり、全バルクキャリアー航海数の17.6%(30年以上0.6%)である。平均船齢では、バルクキャリアー全体では11.2年で、全貨物船の場合より1.8年船齢が若い。船籍別では、日本8.5年、韓国14.0年及び中国16.3年であり、船齢の傾向は船籍国によってまちまちである。

 

 

 

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