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2.2.5 定義等

(1) 定義

本報告書で使用される語句のうち、特に注意を要するものを次のとおり定義する。

 

●航海数:ある船舶がある港を出港しある港へ入港するまでを1航海とする。すなわち、統合動静データ1個につき1つの航海が対応することとなり、1997年に対象の諸港に寄港した船舶の日本周辺海域における航海数は210,780航海となる。なお、対象港は広範囲にわたっており、対象港から日本周辺海域までの航行に日数を要するため、実際に日本周辺海域を航行した日付は1996年、1998年にわたる航海数も含まれていると考えられる。また、1997年に日本諸港に寄港した船舶の航海数は122,051航海となる。

●船舶数:航行した船舶の数であり、同じ船が何航海しても1隻となる。すなわち、1997年に対象の諸港に寄港し日本周辺海域を航行した船舶数は11,285隻であったが、これらの船が複数回航海しているため、航海数は前記210,780航海あったということになる。航海数同様、1996年、1998年にわたる船舶数も含まれていると考えられる。また、1997年に日本に寄港した船舶数は7,463隻であったが、これらの船が複数回航海しているため、航海数は前記122,051航海あったということになる。

●航路:前記「2.2.4」で述べたとおり、本報告書にいう航路は、最短ルートをべースに航海者のノウハウを加味して作成した航路(航行経路)である。

●船種:今回の調査対象となった日本周辺海域航行船舶の船種は、データの提供元であるLMIS社によれば添付資料1に示すとおり全57種あるが(Lloyd's Listで使用されている分類に準拠している)、ここではそれらを一般的によく用いられる分類として8種に分類した。

●船齢:調査年次(1998年)から各船舶の建造年を減じて算出したものである。

 

なお、東京湾内の諸港間、伊勢湾内の諸港間、大阪湾内の諸港間、大阪湾を除く瀬戸内海の諸港間、大阪湾の諸港と大阪湾を除く瀬戸内海の諸港間、大阪湾及び瀬戸内海の諸港と瀬戸内海を経由して関門港を結ぶ航行を、以下、内水内諸港間航行という。

 

(2) 船籍国

船籍については、第二船籍制度を採用している国があるが、船籍/船齢の総括表では、デンマーク国際船籍船をデンマーク籍として、ノルウェー国際船籍船をノルウェー籍として集計している。添付資料の船籍/船齢の集計表に記載の船籍国のうち、マン島、バミューダ及びケイマン諸島は英国の、アンチル諸島はオランダの代表的な第二船籍地である。

 

 

 

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