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自動車船について船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全自動車船航海数の47.0%を占めており、リベリアが2位で10.0%、シンガポールが3位で8.3%となっている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本7.3%、韓国3.9%(中国及びロシアは0航海)であり、両国を船籍とする航海数は合計920航海で全体の11.3%を占めるにすぎないが、日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、両国は自動車の輪出国でもあり、実際には、両国が関係している白動車船の航行がかなりあるものと推測される。

船齢でみると、船齢20年未満の自動車船の航海数は6,999航海(10年未満1,851航海)であり、全自動車船航海数の85.6%(10年未満22.6%)を占めている。船齢20年以上の自動車船の航海数は1,178航海(30年以上0航海)であり、全自動車船航海数の14.4%である。平均船齢では、自動車船全体では12.8年で、全貨物船の場合の平均船齢13.0年とほぼ同じである。船籍別では、日本12.7年、韓国9.1年と韓国籍船の船齢が若い。船齢の傾向は船籍国によってまちまちである。

 

冷凍船について船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全冷凍船航海数の40.4%を占めており、リベリアが3位で7.8%、バハマが5位で5.5%となっている。日本及び極東ゾーンの諸国については、日本5.8%、韓国1.9%、中国3.5%及びロシア9.7%であり、全船舶、全貨物船の場合と比較してロシアの占める割合が特に大きい。これら4カ国を船籍とする航海数は合計1,396航海で全体の20.9%となっているが、便宜置籍船の使用により、実際には、日本及び韓国が関係している冷凍船の航行がかなりあるものと推測される。

船齢でみると、船齢20年未満の冷凍船の航海数は5,833航海(10年未満2,260航海)であり、全冷凍船航海数の87.8%(10年未満34.0%)を占めている。船齢20年以上の冷凍船の航海数は808航海(30年以上100航海)であり、全冷凍船航海数の12.2%である。平均船齢では、冷凍船全体では12.6年で、全貨物船の場合の平均船齢13.0年とほぼ同じである。船籍別では、日本7.6年、韓国16.4年、中国19.7年及びロシア17.4年となっており、日本籍船の船齢が若く中国籍船の船齢が高い。船齢の傾向は船籍国によってまちまちである。

 

 

 

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