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「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基礎研究」研究報告書? Q&A集

 事業名 海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究
 団体名 日本科学協会 注目度注目度5


Q85 生命は地球で誕生したのですか?

A85 1953年、ミラーは、できてから間もない頃の原始地球の大気に近いと考えられるメタン、アンモニア、水蒸気などを含んだガスに放電する実験を行ってアミノ酸などの有機物をつくることに成功しました。これは、原始地球の大気に雷が落ちれば、生き物の体の材料である有機物がつくられることを示したもので、生命は地球上で誕生したと考える強い論拠となりました。ただし、原始地球に大量に降り注いだと考えられる彗星や隕石にも有機物が含まれており、生命誕生の材料の一部は、これらからも供給されたと考えられています。

 

Q86 DNAが先かRNAが先か?

A86 生命は、設計図である遺伝情報にもとづいて、酵素などの助けを借りて体をつくることを繰り返して次々と命を伝えて行きます。ところが遺伝情報が蓄えられているDNA自体には、体の構成物質を作る能力はなく、DNAだけでは世代を重ねて生命を伝えて行けません。DNAからの情報にもとづいて酵素などが作られるときには、かならずRNAが仲立ちとなって、遺伝情報を酵素が作られる場所まで運びます。最近RNAには、遺伝情報を伝える能力だけでなく、自分自身の特定部分を切断したり再結合したりする酵素のような働きももっていることがわかってきました。そこで、原始地球では、RNAがDNAに先だって形成されたと考えられています(RNAワールド仮説)。その後いつの頃かはわかりませんが、RNAは、遺伝情報の担い手の役目をDNAに引継ぎ、さらに体の構成材料をつくる能力を酵素などに引き渡し、自らは遺伝情報をタンパク質合成の場に伝える役目だけを果たすようになったのではないかと考えられています。

 

Q87 もっとも古い生命の記録はどのようなものですか?

A87 すこし難しい話になりますが、有機物の主成分である炭素には、重いものと軽いもの3種類があり、炭素-14(放射性)、炭素-13と炭素-12などとよばれています。そして、生物の体には、軽い炭素-12がよりたくさん取り込まれます。生き物が死んだ後には、体を作っていた有機物は変質し、極端な場合には炭素だけでできた石墨にまで壊れますが、それでも、その中には、軽い炭素-12が多く含まれています。そこで、地層や変成岩から炭素-12が濃縮したもっとも古い炭質物を見つければ、それがもっとも古い生命の記録ということになります。さて、炭素-12の濃縮した炭質物でもっとも古いものは、グリーンランドの38億5千万年以上前の地層から発見されていて、これが生命の最古の記録と考えられています。

 

Q88 もっとも古い化石はいつのものですか?

A88 最古の生命の記録は、炭素の同位体の比率の中に残されていました。しかし、これでは生き物の形がどのようなものであったのかはわかりません。より確実な生命の痕跡は西オーストラリアの35億年前のワラオーナ層から発見された、太さが10ミクロン程度の、長細い糸状の化石です。

 

 

 

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更新日: 2019年11月30日

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