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「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基礎研究」研究報告書? Q&A集

 事業名 海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究
 団体名 日本科学協会 注目度注目度5


この頃、陸上で恐竜たちの胃袋を満たすことができるのはシダ植物と裸子植物だけであった。具体的にどのような植物を好んで食べていたかについてはまだ充分な証拠がない。

 

Q77 なぜ被子植物だけが海中に戻れたのか?

A77 海に戻るということを、ここでは、生殖と繁殖も含めた生活のすべてを海水中で行うことと決めておく。この意味で、海に戻ることができた陸上植物は、アマモなど被子植物にしかみられない。シダ植物には淡水中で生活するものが多数あるが、裸子植物では少なくとも淡水中で生活できるものはない。なぜ被子植物だけが海に戻れたのだろうか。その秘密は、生殖器官の構造にある。種子植物では、花粉を胚珠という雌の器官に運ぶ必要がある。裸子植物の胚珠は裸なので、花粉の入り口(珠孔)がいつも開いている。このため、海水の高い塩分の影響を受けやすい。被子植物では胚珠が雌しべの壁で包まれ、花粉は柱頭という雌しべの一部の表面につくだけでよい。このような閉じた構造が進化したことで、胚珠の内部や受粉後の受精過程が塩水の影響を受けにくくなったと考えられる。また、塩分を排出する機構が裸子植物では充分に進化していなかった可能性もある。

 

Q78 なぜ木と草があるのか?

A78 陸上植生の主役である維管束植物の生活形には、木と草がある。木と草という区別は、一般的には見かけ上のもので、太くて硬い幹を持ち背が高いものを木と呼ぶのが通例である。このような基準だと、ヘゴのような木生シダから竹やヤシまで木である。しかし、植物学的には茎の維管束にできる形成層という、細胞分裂が盛んな組織の働きで太る(肥大成長する)植物を木と呼んでいる。そうすると上に挙げた植物たちは、木と呼べない。維管束植物の中で最も繁栄している種子植物(裸子植物と被子植物)は、もともとどれも木になる性質を持っていた。それは、種子植物の祖先である前裸子植物のときに形成層が進化したからである。裸子植物はすべて木で、その性質は被子植物も受け継いだ。ただし、白亜紀の初期に被子植物が双子葉類と単子葉類に分かれたときに、後者は形成層を失ってしまった。双子葉類は、見かけ上草でも木になる性質を残したものが多い。

 

Q79 花は陸でしか咲かない?

A79 花は、被子植物が作り出した陸上植物では最も複雑かつ効果的な生殖器官である。ふつうは雄しべと雌しべを両方配置し、雌しべが他の花の花粉を受け取りやすいように、昆虫などの動物を使って花粉を運ばせる(虫媒など)。このため、動物の目につきやすいような色鮮やかな花弁を持つものが多い。雌しべに他の花粉をつけるもの(他家受粉)が多いのは、不都合な遺伝子の重複による弊害を防ぐためである。もちろん、多くの裸子植物同様、風で花粉を運ばせる(風媒)ものもある。

 

 

 

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更新日: 2019年8月10日

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