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「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基礎研究」研究報告書? Q&A集

 事業名 海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究
 団体名 日本科学協会 注目度注目度5


Q74 森を大切にしないと海が困るって本当?

A74 食糧があったり、レジャーに使えるから森を大切にしなければいけないということではない。森には他にも重要な働きがある。そのひとつが、土を作ることである。土といっても、岩が壊れただけの土ではない。土壌といって、森に住む植物や動物の遺体が分解して泥や砂と混ざったものである。土壌は生物と環境の相互作用で作られる、陸上生態系では最も重要な要素でもある。豊かな土壌は大量の水と空気を蓄えることができ、生物が必要とするたくさんの栄養も含まれる。海を育てるにはまず海の植物が育たなければならない。それには栄養がいろいろ必要だが、特に海では鉄が不足する。鉄は水中では多くが錆の状態で粒子として存在するので、大きすぎて細胞が吸収できない。ところが、土壌に含まれるフルボ酸という物質が鉄と化合した、フルボ酸鉄なら植物は吸収できるのである。植物が上陸したことで、海はかつてよりも豊かになったといえよう。

 

Q75 ワカメや昆布はどうしてあんなに簡単にしぼんでしまうのか?

A75 外国でも日本人ほどではないが、海藻を食べる文化がある。南米では、インカの時代から海藻が流通し、今でもアンデスの高地で海藻が売られている。海藻は栄養豊富で、保存食品として便利である。乾燥すると極端に軽くなり、運搬もしやすい。ふつうの野菜はそうはいかないが、海藻は乾かしやすく、元に戻しやすい。それは、海藻の表面にクチクラという防水層が無いからである。クチクラは陸上植物が乾燥から身を守るために採用したもので、表皮細胞の細胞壁の外側に作られる。クチンという高分子化学物質を含み、水や空気を通さない。クチンは微生物による分解や、紫外線からも植物体を守っている。陸上植物にはクチン以外にも様々な分解耐性物質がある。胞子を包むスポロポレニン、維管束の仮道管や道管の壁を補強するリグニンなどで、これらは皆シャジクモ類などにもあるフェノール類から合成される。このような化学進化も植物の上陸に不可欠であった。

 

Q76 恐竜は何を食べていた?

A76 植物は様々な形で動物を支えている。住みかを提供したり、擬態をする動物にとっては、真似をする対象でもある。しかし、最大の利用は食糧としてである。だが、最初の陸上脊椎動物(両生類)が食べたものは、植物ではなかった。古今東西両生類に草食性のものはいないのである。陸上植物の細胞壁の主成分であるセルロースは、高分子の多糖類で、分解すればエネルギー源となるが、その分解が難しい。ウシやウマでも腸内細菌の力を借りて消化しているのである。最初の草食脊椎動物は、は虫類で、しかもペルム紀に現れる。最初のは虫類も、植物を食べられなかったのである。中生代になって恐竜たち大型は虫類が繁栄を始めたのは、草食の種類をもとにした食う食われる関係ができあがったためである。

 

 

 

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更新日: 2019年8月10日

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