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「海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基礎研究」研究報告書? Q&A集

 事業名 海洋科学から見る水惑星の多角的視点にたつ基盤研究
 団体名 日本科学協会 注目度注目度5


そのため、緑色の葉をもつ植物は深海で生きることができないのです。それどころか、深海には植物はまったくないのです。牛や馬は、植物を食べて生きていますが、深海には、地上のように、植物を栄養にして生きる動物も生きることができません。深海に住む動物は、植物のように無機物から有機物を合成することができませんので、海の表層から深海まで落ちてきたプランクトンの死骸などを栄養源にしています。深海から湧きあがる温泉(熱水)の周囲には沢山の動物が住んでいますが、そこでは、バクテリアが合成する有機物を動物が栄養源にしています。深海は、動物とバクテリアだけの世界といってよいでしょう。

 

Q37 深海に入れた発泡スチロールの容器は水圧で押しつぶされてしまっていますが、深海に住む魚はなぜ水圧で体がつぶされないのですか?

A37 発泡スチロールの容器と魚の違いは、内部に空気を含むか、含まないか、ということです。空気は圧力を上げると(液化するまで)いくらでも縮んでいきます。発泡スチロールの容器の内部には1気圧の空気の泡が閉じこめられています。深海では、泡の体積が小さくなるので、容器も縮んでしまうのです。ところが、深海に住む生物は体の中がすべて液体でできています。液体は圧力をかけてもほとんど縮みませんから、同じ大きさの体を保ことかできます。人間は肺の中に空気があるので、水深100m程度しか潜ることができません。

しかし、体全体が液体だと困ったこともあります。海洋の表層に住む多の魚は浮き袋を体内にもっています。その中には空気があり、血液に溶けている空気を浮き袋に入れて大きさを自由に調節することができます。それによって、体の比重を調節し、浮カで海中を上がったり下がったりできるのです。しかし、深海では浮き袋はつぶれてしまいますので役にたちません。そこで、深海に住む魚は浮き袋をもたず、いつも泳いでいないと沈んでしまいます。そのためか、海底にヒレや腹をつけて生活している深海魚を多くみかけます。

 

Q38 海流の名前は、対馬暖流とか、津軽暖流とか、場所の名前が多いのに、なぜ、黒潮 親潮というのですか?

A38 黒潮は、色が黒ずんで見えるからです。海の中から来る光が非常に弱いので、黒くみえるのです。それは、水が透明であることを意味します。水の中にプランクトンなどの生物がいると、海中に入った日射の一部を反射して空気中にもどすために、緑色に見えたりします。しかし、水が透明ですと、水面から入った光はもとにもどることができないのです。黒潮の流れているところで、船の上からティシューペーパーを一枚落としてみましょう。まるでクラゲのようにゆらゆら動きながら、次第に沈んでいきますが、長い間、見分けることができます。それは、水がとても澄んでいるからなのです。

水がきれいであるということは、生物が少ないことを意味をします。これと対照的に、親潮の中では、沢山の魚たちが生活しています。海水のなかに魚の栄養になる物質が沢山溶け込んでいるからです。まるで魚の親のような海流なので、親潮といいます。

 

 

 

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更新日: 2019年8月24日

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