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ここ数年来、どこの職場でも健康管理の一貫として職場のメンタルヘルスといった講習会がよく開かれるようになり、監督者研修、教員研修などでもそのプログラムの中に組み入れられることが多くなってきました。

どういう形式でどのような内容をという決まりがあるわけではありませんが、やはり書いたものを読むだけではなく、耳から聞き、質問したり、あるいはディスカッションするなどが、より理解を深めることになるのは、他の分野のことでも同じかと思います。

私自身の経験から言いますと、研修会、講習会などでは、やはり監督者的な立場の人たちは、非常に熱心であるように思われます。自分自身のことも含めて、その必要性を身近に感じているのではないかという印象を持ちます。もちろん、その他の世代の人たちには必要はないとか、関心をもっていないようだというわけではありませんが。

後で述べる内容ややり方とも関係してくるでしょうが、研修などを受けた人たちに聞きますと、かなり役に立ったというコメントをされる方が多いようです。

具体的にどういうふうに研修会や講習会を実施するかについて、職場単位であるか、同じような仕事をしている人たちの集団か、あるいは同じような立場の人たち、同世代の人たちが対象であるかによって変わってくるとは思いますが、小さな組織などでは、内部での研修会ができにくいこともあるでしょう。いつも問題になるのは、日程をどう組むかということで、できるだけ多くの人に参加してもらうために主催者側が頭を悩ますことの一つになります。いくつかの職場の合同の場合は、それぞれの職場の仕事の状況や職員の都合も考慮する必要が出てきます。

職場単位でというのはやりやすいようですが、様々な職種、世代の人が一緒に話を聞くということになりますから、結局ごく一般的な健康講話的なものになってしまう可能性があります。

 

 

 

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