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ゆふいん源流太鼓の長谷川、河野、佐藤氏の3名は、今の日本でついぞ見かけなくなった武人です。アメリカの太鼓ファン、仲間に紹介する機会を下さいまして、私の夢が叶いました。

思えばアメリカ砂漠の開墾32年、植林した苗が少しずつ育ち、DrumからTaikoへ試行錯誤と紆余曲折の繰り返しのうちに、あっという間に20世紀末になってしまいました。

塩見副会長がサンフランシスコの空港に現れた時から副会長の発する気に圧倒されながら接した4日間は私にとって大変貴重、運命的な時空でした。塩見副会長から戴いた温かいお言葉によって、私と米国太鼓が認識されたと自負いたしました。32年でやっと一人前になれました。私はいつも、太鼓の神さまと話してここまでやってまいりました。至誠通天、神様に通じたのです。

太鼓界はもとより、日本を代表する見識者としての塩見副会長からの励ましは、何にも勝る私の宝となりました。これを一つの節目として、20世紀の有終の美とし、新たな決意で21世紀に向かい、太鼓道、心・技・体・礼に精進したと思います。今後、御教尊賜れますよう、切にお願い申し上げます。

塩見副会長をはじめ、皆々様のご健勝を念じつつ。

合掌

 

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(サンフランシスコ太鼓道場)

 

東欧、中央アジア5カ国で公演

〜全ての公演会場で熱狂的な歓迎を受ける〜

 

この公演は、国際交流基金の要請を受けて、日本文化の紹介を目的にハンガリー、チェコ、スロバキア、カザフスタン、ウズベキスタンの5カ国で実施いたしました。

このため、当財団が静岡県の太鼓チーム富岳太鼓(山内強嗣代表以下5名)を10月4日から27日までの約3週間にわたって派遣しました。

どの会場も立見が出るほどの大盛況で、海外における日本太鼓の人気の高さを再認識いたしました。

<派遣メンバー>

富岳太鼓

代表:山内強嗣、須賀有希、田代雅子、鈴木進一、早野均

(財)日本太鼓連盟

塩見副会長、大澤総務部長

<公演日程>

10月6日(金) (公演ハンガリー・ブダペスト文化ホール)

9日(月) (公演ハンガリー・ブダペスト文化ホール)

l1日(水) (公演スロバキア・アレーナ劇場)

12日(木) (公演スロバキア・アレーナ劇場)

15日(日) (公演チェコ・プラハ城ボールゲームホール)

18日(水) (公演ウズベキスタン・ナヴォイ劇場)

19日(木) (公演ウズベキスタン・ナヴォイ劇場前特設会場)

23日(月) (公演カザフスタン・アルマトイコンサートホール)

24日(火) (公演カザフスタン・アルマトイコンサートホール)

 

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(プラハ城での演奏・ハベル大統領と握手)

 

東欧・中央アジア公演を終えて

富岳太鼓 早野均

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

ビートボーイズと現地紙で報道された中近東・南アフリカ公演から約2年、今回は東欧・中央アジア公演を行いました。

メンバーは富岳太鼓山内強嗣代表をはじめ、須賀有希、田代雅子、鈴木進一、早野均の5名です。

前回との違いは女性が2名参加ということです。この事業で女性が参加するのは初めてであり、結果次第で今後に影響することは明らかであるというプレッシャーの中、公演に臨みました。

 

 

 

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