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(実際活動中も斜めになっているビルの傾斜角が徐々に大きくなってきたり、余震でビルの一部が崩れ、外国の救助隊が怪我をするといったこともありました。)

倒壊ビルでの救助活動は細心の注意が必要でしたが、次の点で案外リラックスして活動できました。

1] いつも我々が行っている訓練が生かされること。

2] 台湾人が日本の隊員に対して好意的で、食料の差し入れやトイレ等を提供してくれたこと。

3] 余震はあったが、海上の作業のように足場がふらふらしていないこと。

4] 食事や休憩時間が十分とれたこと。

5] 晴れの日が多く、気温はそれほど高くなかったこと。

6] 警察や消防の隊員と仲良くできたこと。

 

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倒壊ビルでの作業

(上下感覚が鈍くなったような感じになる)

 

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活動3日目にそれまでバラバラに活動していた海上保安庁の隊員が同じ待機場所に集結

 

再びこのような災害が発生する可能性はあります。我々特救隊も器材や国際情勢など、アンテナをひろげて情報収集につとめたいと思います。

 

 

 

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