ショップの前では、色々な出会いがあります。入院を知らせる手紙にしおりを入れて送りたいとおっしゃるご家族、お見舞いにこられた方にどうしても何かさしあげたいとおっしゃる患者さん。ウインドを見ながら入院の不安を話されるご家族、見学にこられた方との交流。ご家族同士、患者さん同士、そしてボランティアが、立ち話をしながら心をかよわせる小さなスペースです。
1997年、1999年の二回には、ここでの売り上げをピースハウスと最寄り駅を結ぶシャトルバス一号、二号の購入の一部にお役に立てることができました。沢山の方々からの暖かい思いが、しっかりと形に残り、支えて下さった方々にご報告できたことがとてもうれしく心に残っています。これからも、患者さん、ご家族に喜んで頂ける夢のあるショップを作っていきたいと思っています。感謝の心を持ちつつ。
牧嶋雅美
金曜日 “ボランティア”という生き方
3月11日、ピースハウス交流会が開かれました。各曜日ごとに活動しているボランティア相互の、そしてボランティアと病院側スタッフとの意見交換の場です。このような会に出るといつも、同じ仲間同士であっても、十人十色のボランティア観があり、さらにボランティアとスタッフとの間には当然のことながら立場による考え方や感じ方の相違があるのだと思い知らされます。そして両者が一つの病院の中で活動の領域を接しつつチームを組むということの難しさを思わされます。
司会者が時間切れを告げようとした時、看護部長が手を挙げられ、ある患者さんが「ピースハウスに来て初めてボランティアとして働く人を見ました。自分の命が長くはないと知っていますが、もしこんな生き方ができるなら、もう少し生きてみたいという気持ちになります」と告げられたことを話してくださいました。涙で途切れがちになりながらも懸命に私達に伝えようとされる看護部長の姿にも強く心をゆさぶられながら、ボランティアという生き方には、自分たちの思いをはるかに越えた力があるのだと知らされました。これまでとは全く違う生き方の地平を見せてくれるような力が。事実、ここでのボランティア活動を通じて、新しい学びに開かれる人、新しい職場へ導かれる人が続いています。その力は、死を見据えて懸命に生きようとする人への共感から発してくるのかもしれません。生きる喜びと死の悲しみを等しく持った人間として、その場にいるすべての人が立場の違いを越えて一体となったと感じた恵みのひとときでした。
田尻明美
土曜日 社会人の関わるボランティア
土曜日のボランティアは、全員で13人、内男性5人、女性1人が社会人ボランティアです。年齢も30代から50代まで、職業も千差万別で、ピースハウスに関わる前から福祉関係の仕事に携わっていたり、途中から福祉関係の専門学校に行ったり、そのような施設を設立しようとしている人もいます。
皆、特技ボランティアとして、シャトルバスの運転が中心ですが、理容師として患者さんに喜ばれている方もいます。人によって動機も様々ですが、共通しているのは、日常の仕事と全く異なる、ゆったりした気持ちで人と接することができるということで、とてもすがすがしくリフレッシュされます。福祉や介護の専門職についている人でさえ、ここでボランティアをすることにより、違った角度で仕事が見え、また気分転換が図れるというのです。
そのようなわけで、私たちにとって、ピースハウスの活動は人のお役に立ちたいということも勿論ですが、自分達の生活のリズムに組み込まれ、自然なかたちで長続きしているといえます。決して隣のゴルフコースの人たちを見てもうらやましくありませんよ。
山内俊一
ピースハウスをご支援ください
3月のご寄付
個人 鈴木惠理 野口喜代 町田巳代子 守屋光好
団体 捜夏女学院PTAキリスト教教育研究会
医療法人財団慈生会野村病院
横浜グリークラブ
府中はなみずきの会
シャトル便 ホスピスサポートチーム
お振り込み先
郵便振替口座 00130-6-407939
加入者名 (財)ライフ・プランニング・センター
ピース・ハウス募金口
3月の新入会
さくら 大岩文恵
お名前は五十音順にて紹介させていただきました。
運営のための募金報告
99年度(1999年4月〜2000年3月)
3月の募金額 168万円
3月の募金件数 8件
99年度募金総額 1,672万9,061円