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昭和56年(1981年)国際障害者年に秋山ちえ子さん、永六輔さんらが提唱してスタートした障害者と健常者のジョイントコンサートの「われら人間コンサート」。昭和58年には、「川崎の老後を考える会」が主催した「ホームヘルプ研修講座」が5年にわたって開催され、250人のヘルパーが全国に先駆けて誕生、有償サービスの礎となりました。また、血圧測定や地域のデイケア・デイセンターづくりの「川崎ヘルスボランティアの会」など多くの活動が展開されました。

文化・教育領域では

昭和57年には中学未修了者や韓国・朝鮮人、帰還中国人、ベトナム、ラオス、カンボジア難民などの学習を求めた「川崎の夜間中学を創る会」の運動。また、文化団体を中心とした活動も顕著で、とりわけ、川崎区文化協会は、機関紙「川崎評論」は12号を数えましたが、下町における大衆文化を取り上げた大変ユニークな読み物であり、高い評価がされています。

生活・環境領域では

「川崎・ごみを考える市民連絡会」がごみの再資源化にとりくんでいます。紙資源はもちろん、缶・ビン、ペットボトルのリサイクル化、残飯などの生ごみを堆肥化する活動も展開しています。最近はダイオキシンの発生を防ぐため、ごみを燃やさない運動を進めています。「川崎・災害ボランティアネットワーク会議」は阪神・淡路大震災の教訓を生かすため、災害時におけるコーディネーターの養成や夏季と冬季に多摩川の河川敷および県の行政センターに避難所を設置し、独自のコーディネートマニュアルを作成し、取り組んでいます。自然環境では、「二ヶ領用水の再生を考える市民の会」を中心として、エコミュージアム構想をもとに、水質調査や桜の植樹などの活動を行なっています。

国際・平和・人権の領域では

「上海・藩陽に神奈川文庫をつくる会」が中国人の日本語熱を受けて、川崎、横浜の姉妹都市に日本語文庫を作るため、20万冊の書籍と訪中団を送り、交流とイベントを実施して10年間の終止符を打ちました。また、「LET'S国際ボランティア交流会」は帰国子女や外国人の生活支援などに取り組んでいます。

 

おわりに

以上、全国的にも顕著な活動を取り上げましたが、もっと多くの事例があることはいうまでもありません。加えて、今後の問題や課題として、各領域ごとのネットワークやそれらの活動の拠点である施設のサポートが必要です。平成11年度事業としてスタートした川崎ボランティアセンターのネットワークの核事業は、今後ますます大きな支援と緊密な連携が必要となっています。また、当センターは市内中央にワンフロアーを持つセンターですが、今後、地域の手足として、中学校区に60ほどある青少年施設との連携が大切になってくると思われます。地域活動や、災害時の拠点として、センターの細胞としてのネットワーク網が今こそ、必要であることはいうまでもありません。

 

明日(あした)をつくる介護

 

2000年5月20日(土) 13:00〜16:15

千代田区公会堂(地下鉄/九段下駅徒歩3分)

天地のめぐみを生かす

小倉寛子

(エッセイスト/小倉遊亀画伯の孫)

実りの老いをささえる

日野原重明(LPC理事長)

対論 介護の心と技(小倉家の介護日誌から)

 

●お申し込み方法

参加費:1000円

定員:700名 定員になり次第締め切ります。

個人申込:ひとり1枚の往復はがきに1]郵便番号・住所2]氏名3]電話番号4]職業5]勤務先名6]年齢をご記入になり、返信用には住所・氏名をご記入のうえ下記までお送り下さい。参加証を発行します。

 

送り先および問合せ

「LPC 財団設立記念講演会」係 〒102-0093 千代田区平河町2-7-5 砂防会館5階

TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909

 

 

 

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