血圧値や血糖値は、それが測定された基本的条件が示されないと、その値は正しく評価できないため、基礎データとして活用されません。心電図をとったといっても、その導子の置き方が間違っていたり、電圧の測り方が正しい基準にのっとっていなければ、その結果としての心電図の所見を正しく判定することはできません。心電図の所見として、たとえば「あなたは不完全右脚ブロックがあります」というようにその診断名を患者に伝えても、患者には有用なデータとはなりません。信頼のおけるデータであるという確証と、信頼性のある咀嚼した病名の提供が患者に与えられない限りは、そのデータは正しく活用されたとはいえず、逆に患者を迷わすことにもなります。POSの形式だけを利用しても正しい成果は得られません。