病院でPOSによって行われているケアは、在宅にまで広がっていくべきです。そのためには病人をケアする家族も看護や介護の技を学ばなくてはなりません。家族も脈拍や血圧が測れるような訓練を受けるべきです。拡張期血圧の測定は、医師でも難聴があったりすると高めにとりがちで、また忙しく走り回っているナースも拡張期(最少)血圧は高めにとる傾向があります。聴診器を上腕動脈に当てたままゆっくりカフ内の圧を下げないと、拡張期血圧は高く出て、その結果、誤って高血圧の診断が下されたり、拡張期血圧の下がる甲状腺機能亢進症や大動脈弁閉鎖不全症が見逃されることがあります。