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岩田委員:黒部の事業に参加している人も、ボランティアで熱心に取組んでおられる印象が強い。黒部は水が大変素晴らしい。全国でも例を見ないのではないか。観光協会の話では、各地域で自噴している個所が10数ヶ所あるということであり、これを桜などの観光資源とセットした観光的に新たなものを観光業界と検討してみてはどうか。

(まとめ)

西村委員長:黒部の取組みは、大変広範囲にわたっており、従来の観光という視点だけではなく、非常に食い込んで勉強されている。その成果を自分たちの中に組織し、活かそうとしており、いい仕事をされている。運輸省で提唱されている観光のまちづくりのひとつの例になると思う。

 

(2) 別府ONSEN文化国際交流事業(本事業から派生した動き、3年間の事業の総括)について

平成12年度事業として実施したテーマ別研修会(別府ONSEN地療法研究会)と交流発表会(別府ONSEN健康づくり塾・別府八湯ファンゴ開発事業(温泉泥(ファンゴ)活用セミナー、温泉泥(ファンゴ)開発セミナー))の概要並びに3年間の事業の総括について事務局(別府ONSEN文化国際交流事業プロジェクトチームリーダー甲斐賢一氏)より資料に沿って説明があった。出席者の発言等の概要は次のとおり。

甲斐リーダー:次ぎの取組みのタイトルだけは決まっている。

・温泉と糖尿病

・温泉と高血圧

・温泉と更年期障害

・産後の女性にやさしい別府

甲斐リーダー:プロジェクトチームの中からというか、ONSEN文化(国際交流事業)の取組みから「ONSEN地療法研究会」が生れた。また、「国際ビジネスネットワーク」は、ビジネス、産物ということで、ジェトロの関係であるが、これも、運輸省、日本財団、エコモのおかげで、別府にONSEN文化の事業がしっかり根を張ることが出来て芽を出してきた-という成果であり、いろんな人を巻き込んで活動している。

この事業を通じて、(別府の)殆どのリーダーの参加を得ることが出来、横の繋がりも非常に良くなって、小さな組織と組織との争いがなくなった。

甲斐リーダー:この事業を契機に、リーダー、一般市民から成るメーリングリスト(現在400名、33,000通)が盛んで、情報の共有化がすすんだ。また、ボランティアを好んで行う風潮がとみに目立ってきた。発言した人は必ず責任を持って実行する。

 

 

 

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