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排水タンク下には漏水用の大型トレイが設置してあり、この排水機構にトラブルが生じ、大型トレイ内の2種類の漏水センサー(浮き子式、導電式)がどちらか一方のセンサーでも、海水を感知すると、直ちに(自動的に)sv-18が作動し、海水供給停止バルブが閉まり海水供給が底止する。引き続きCO2計のシーケンス(データ収録も)停止し、全電源を止めるシャットダウンブレーカーを遮断する。このブレーカー作動後は無停電電源保持時間内に限り、NDIRやチャートレコーダーなどは電源が入った状態が続く。

 

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*無停電電源の作動時間は、CO2計の通信設定画面において任意に設定でき、本観測時は3分間に設定してある。

 

10-3) 無停電電源

観測システム系の元電源が停電し、無停電電源設定時間内で停電が復旧した場合は、そのまま観測が続行される。無停電電源で設定した時間を過ぎても停電が復旧しない場合、直ちにsv-18が作動し海水ストップバルブを閉じる。同時にCO2計の全バルブが閉まり、シーケンスが停止する。続いてCO2計プログラムが完全終了する。データ集積パソコンに収録されるデータにのみ*マークが付く。SBE21側は、パソコンのバッテリーが続く限り測定を行うが、海水は流れていないため、値は無効となる。また、データ集積パソコンも無停電電源からの供給電源がストップすると停止する。

 

10-4) 海水流量モニター

本観測システムに設置されているデジタル流量計は、0〜20lの範囲で海水流量を自動的に制御できる。流量は14l/minに調整してあるため、供給されている海水流量が急激に増大しても、14l/min以上は観測システムに流入しない。

 

 

 

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