日本財団 図書館


8. 現場水温測定と水温計器差補正

 

連続測定しているCO2濃度は、同じエアコンユニットルーム内に設置してある気液平衡器内の水温を基に、実際の海表面におけるCO2濃度に補正するために、実際の現場水温を測定する必要がある。

 

8-1) 現場水温測定

1] 船内時刻の09:00, 16:00頃にin situ水温測定のための表面バケツ採水を行う。必ず予めブリッジに張り付けてある作業札を通常から作業中にきり換える。また一等航海士には乗船観測開始直後にでも説明する。

2] 採水時はライフジャケット、安全靴、安全帯、ヘルメット着用する。

3] 風下になる舷側の表側で採水を行う。

4] 3回程温度慣らしのための共洗いをしてから測温用の採水をする。採水後直ちに棒状水銀温度計(標準二重管温度計1号)で測温する。測温に使用する棒状水銀温度計は観測期間中破損がない限り同じLot番号のものを使う。また、測温の際は、ルーペを使いコンマ2桁まで読みとる。

5] CO2計観測野帳にUTC日時と測温結果を記入する。

6] 表面採水セットを片づけた後、シーチェストまで降り船底水温測定装置の水温室温をCO2計観測野帳に記入する。

7] エアコンユニットルームに戻り、CO2計の「Temp.Sea」「Temp.Air」とSBE21水温値をCO2計観測野帳に記入。

8] ブリッジの作業札を通常に切り替える。

 

8-2) 水温計器差補正

観測終了時に現場水温測定で使用していた棒状水銀温度計の値を基準として、各温度センサーの器差補正をするための検定をおこなう。手順は次項の通り。

 

119-1.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION