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3-2) CO2計NDIR調整

CO2計用標準ガスの最もCO2濃度の低いStd-1ガスをゼロ点調整用、最も濃度の高いStd-4をスパン点調整用として使用し、ゼロスパン調整を行う。

 

1] NDIRのレンジを設定する。

2] NDIR操作パネル上の「MAIN<F3>」を押し、カーソルで「Ana & IO-module exp. Con.」を選択、エンターキーを押す。

3] 「Ana module contr.」→「Range Parameter」→「Begin/end of Range」でレンジを0〜160ppmに合わせる(カーソルで合わせる)。通常はこのレンジ幅で対応できるが、海水CO2濃度値が上昇した場合は0〜250ppmに再調整する。

4] 「Back」→「Measure」で測定画面に戻ってレンジ設定を終了する。

5] 次に、マニュアル操作画面で電磁弁sv-9→ sv-10→ sv-5→ sv-1 の順に開けていき(閉じるときは反対の順に操作すること)、Std-1ガスを流す。

6] NDIR操作パネルの「Main」→「Ana & IO-module exp. Con.」→「Ana module contr.」→「Calibration Parameter」→「Zero gas」を選択。「Zero gas concentration(all range)」を20ppmにカーソルで調整する。エンターキーを2回押して決定する。

7] 「Back」で戻り、「Span gas」→「Actual span gas」を150ppmに調整後、測定画面へ戻る。

8] チャートレコーダーのチャートペンの蓋をとり、「Pen lift」「Chart Start」を押し、記録を開始する(赤色;NDIR、緑色;電流値モニター)

9] 「Main」→「Ana module calib. & basic」→「Start Zero」でゼロ調整が始まる。終了後は「Back」で1つ前の画面に戻る。

10] 次に、スパン点の調整を行う。sv-1を閉じ、sv-4を開け、Std-4ガスを流す。

11] 約2分ほど流した後、「Start span」を押すとスパン調整が開始される。

12] スパン調整が終了したら、再びStd-1ガスを流し、ゼロ調整をして、NDIRのゼロスパン調整を終了する。マニュアル操作画面を閉じる。

 

3-3) CO2計検量線

NDIRの状態などを確認するために、標準ガスStd-1〜4の値を測定し、検量線を引く。

 

1] ソフト初期画面上の「条件設定」をクリックする。

2] 「RS232C」を押し、船位データの初期化をかける。次に一番下の停電状態下の作動時間を「3 min」にし、画面を閉じる。

3] 「Read」で「pCO2.cal」を選び、右下の標準ガス濃度入力バーに、現在装着されている標準ガスの検定値(ボンベシリアル番号等をよく確認の上)を入力する。入力後「Write」で元のファイルに上書き保存する。同様に「pCO21.air」「pCO22.air」「pCO2.sea」にもガス検定値を入力する。

 

 

 

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